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  • 発行物への投稿 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    学会誌への投稿  『非営利法人研究学会誌』は年に一度、8月上旬の発行となっております。投稿の締切は前年の12月中旬となっておりますので、投稿を希望される方はお早めにお申込み下さい。 学会賞及び学術奨励賞等に関する規程 投稿論文執筆に関する申合せ 原稿執筆要領 ワーキングペーパーへの投稿  本学会では、非営利分野の発展に寄与することを目的として『ワーキングペーパー』を発行しています。投稿は随時受付を行っています。 ワーキングペーパー投稿規程

  • 第15回大会記 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    第15回大会記 2011.9.14-15 熊本県立大学 統一論題 地域の公共サービスと非営利活動―医療・福祉・介護の理論と実際― 公認会計士  清水貴之  非営利法人研究学会の第15回大会は、2011年9月14日(水)・15日(木)の両日にかけて、熊本県立大学を会場に開催し(大会委員長:森美智代氏)、会員を含め100名を超える参加者が集った。また、前日9月13日には常任理事会及び理事会が開催された。  大会1日目には、冒頭に総会が開催された。大会委員長、会長からの挨拶の後、新入会員の報告や学会誌の刊行など、昨年度の事業報告が行われ、学術奨励賞等の審査結果の発表と表彰が行われた。総会終了後、引き続いて本大会の統一論題「地域の公共サービスと非営利活動―医療・福祉・介護の理論と実際―」に基づき基調講演が行われ、その後統一論題に関する報告及びパネルディスカッションが行われた。パネルディスカッション終了後、会場を熊本テルサに移して懇親会が開催された。 【統一論題報告・討論】  大会1日目午後の統一論題は、藤井秀樹氏(京都大学)を座長として行われた。同論題に係る基調講演は、林田直志氏(熊本県健康福祉部長)が「熊本県における保健・医療・福祉政策と非営利活動」について行った。全国有数の長寿県である熊本県では、従前から福祉及び医療に力を入れてきていること、そして当該分野における非営利法人の重要性がますます増大していることなどについて、報告が行われた。  統一論題報告では、以下の3名の報告者から報告が行われた。  吉田初恵氏(関西福祉科学大学)は、「2012年の介護保険制度改正をめぐる諸課題」について報告した。来年4月に迫る介護保険制度 の改正の内容と当該改正の抱える課題として、地域包括ケアシステムにおける地域住民や行政、NPO等によるネットワーク構築の重要性、新たなサービスの開始に伴う恒久的な財源の確保の必要性等について問題提起を行った。  寺崎修司氏(熊本赤十字病院神経内科部長・医療連携室長)は、「熊本の脳卒中の地域医療連携ネットワークと地域連携パス」について報告した。長期に及ぶ脳卒中の診療の全てを単独の施設で行うことが不可能であるため複数機関の医療連携の必要性が増大していることや、そのような状況に対応するために1995年に設立された熊本県におけるネットワーク(K-STREAM)の活動等が報告された。  小林麻理氏(早稲田大学)は、「地域連携を促進する行政の役割転換と最適公共サービスの創出」について報告した。従来の行政主導型の公共サービスを見直し、地域に存在する多様なアクターの協働により、地域の中でいかに最適な公共サービスを提供していくか、そのガバナンスのあり方と行政の役割転換の 必要性について、医療・介護制度改革を題材として論じられた。  報告の終了後、休憩を挟んで討論が行われた。討論においては、医療・福祉・介護の分野を中心に、今後の公共サービスの提供のあり方と、その中に占める非営利法人の役割の重要性について活発な議論が行われた。 【自由論題報告】  大会2日目には、午前中に自由論題に関する報告が実施された。また、午後からは特別講演が行われるとともに、東日本・西日本両研究部会から各部会の研究内容が紹介された。午前中は、3会場に分かれて9つのテーマで 自由論題報告が行われた。各会場の報告者及び論題は以下のとおりである。 第1会場[司会:齋藤真哉氏(横浜国立大学)]  ⑴今枝千樹氏(愛知産業大学)「非営利法人組織の財務報告」、⑵馬場英朗氏(愛知学泉大学)・中嶋貴子氏(大阪大学大学院)「非営利組織の成長と収入の安定性―NPO法人 のパネル・データ分析から―」、⑶五百竹宏明氏(県立広島大学)・毛利愛美氏(県立広島大学)「NPO法人の会計情報と資金調達に関 する実証分析」 第2会場[司会:川野祐二氏(下関市立大学)]  ⑴河谷はるみ氏(九州看護福祉大学)「社会福祉サービスの質の保障と第三者評価事業 ―外部評価の意義と眼界―」、⑵日向浩幸氏(中央大学大学院)「自治体病院の経営革新」、⑶佐久間義浩氏(富士大学)「自治体病院におけるリスクマネジメント―アンケート調査を中心として―」 第3会場[司会:明石照久氏(熊本県立大学)]  ⑴土把勲嗣氏(九州大学大学院法学部研究院専門研究員)「公共事業と政治参加―熊本県の川辺川ダム開発の事例報告―」、⑵澤田道夫氏(熊本県立大学)「新しい公共と地域のガバナンス」、⑶初谷勇氏(大阪商業大学)「地方議会改革とNPO」 【特別講演】  午後からは、江田寛氏(公認会計士・NPO法人会計基準策定委員会委員長)による、「新しいNPO法人会計基準への期待」と題した特 別講演が行われた。NPO法人に対する社会からの信頼について、東日本大震災において様々なNPO法人が被災地で活動しているにもかかわらず、支援者からの義捐金の大半は日本赤十字社等に集中しているという現状を通して、NPO法人がいまだ十分に信頼が得られていないことについて説明がなされた。そして、新たなNPO法人会計基準の策定・公表について、この会計基準が普及することでNPO法人に対する社会の信頼の醸成への貢献が期待されること、真の信頼を獲得するためには会計基準のみならず会計報告の適正性が確保されなければならないことを強調した。 【研究部会報告】  特別講演終了後、小島廣光氏(札幌学院大学)が司会となり、研究部会報告が行われた。東日本研究部会[部会長:岡村勝義氏(神奈川大学)]からは、「日本及び諸外国における非営利法人制度に関する研究―制度史・制度設計・広告制度・税制度等を中心にして―」というテーマについて、西日本研究部会[部会長:藤井秀樹氏(京都大学)]からは「非営利法人におけるアカウンタビリティ指向の業績評価とガバナンスの包括的フレームワーク」というテーマについて、それぞれ研究の進捗状況が報告がされた。  最後に、会長及び大会委員長からの閉会挨拶が行われ、盛況のうちに閉幕した。

  • 文献四季報 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    書 名:非営利法人経営論 執筆者:岩﨑保道[編著] 所属機関:高知大学評価改革機構 発行所:大学教育出版 発行年月:2014年10月 総ページ数:190 書 名:非営利組織のソーシャル・アカウンティング― 社会価値会計・社会性評価のフレームワーク構築に向けて ― 執筆者:馬場英朗 所属機関:関西大学 発行所:日本評論社 発行年月:2013年10月 総ページ数:218 書 名:ボランティアの今を考える 執筆者:桜井政成[編著] 所属機関:立命館大学 発行所:ミネルヴァ書房 発行年月:2013年9月 総ページ数:222 書 名:戦略的協働の経営 執筆者:後藤祐一 所属機関:長崎大学 発行所:白桃書房 発行年月:2013年4月 総ページ数:140 書 名:非営利組織の理論と今日的課題 執筆者:堀田和宏 所属機関:近畿大学 発行所:公益情報サービス 発行年月:2012年3月 総ページ数:917 書 名:非営利組織の理論と今日的課題 執筆者:堀田和宏 所属機関:近畿大学 発行所:公益情報サービス 発行年月:2012年3月 総ページ数:917 書 名:市民社会政策論―3・11後の政府・NPO・ボランティアを考えるために― 執筆者:田中弥生 所属機関:(独法)大学評価・学位授与機構 発行所:明石書店 発行年月:2011年8月 総ページ数:384 書 名:現代企業簿記会計 執筆者:横山和夫 所属機関:東京理科大学 発行所:中央経済社 発行年月:2002年9月 総ページ数:504 書 名:非営利組織体の会計 執筆者:杉山 学 他 編著 所属機関:青山学院大学 発行所:中央経済社 発行年月:2002年9月 総ページ数:330 文献四季報  このページは本学会会員が発表した図書・学術論文を収録するものです。会員の研究学績を広く社会に紹介するために設けました。情報がありましたらメール等にてお寄せください。  なお、執筆者の所属機関は発表当時のものです。 ■図書の部

  • 第12会大会記 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    第12回大会記 2008.9.5-6 日本大学 統一論題 非営利組織の業績測定・評価に関する多角的アプローチ 日本大学  堀江正之 はじめに  非営利法人研究学会第12回全国大会は、2008年9月5日・6日の両日、日本大学(準備委員長:堀江正之)において開催された。その前日(4日)には理事会が開かれ、事務局から会務報告のほか、総会提出のための前年度決算案・次年度予算案等の議案を承認した。  1日目は総会に続いて統一論題報告と討議があり、2日目は自由論題報告・特別講演と研究部会報告が行われた。なお、今次大会の参加者は、当日申込みを含め101名であった。 【統一論題報告・討議】  統一論題のテーマは「非営利組織の業績測定・評価に関する多角的アプローチ」であり、石崎忠司(中央大学)座長の下、報告と討議が進められた。  どこの学会でも見受けられることであるが、「統一論題という名の自由論題」と揶揄されるように、各報告者が自らの関心テーマをほんの少々統一論題テーマに引っ掛けるだけのものとなりがちである。そのため今次大会は、堀田和宏氏(近畿大学名誉教授)が最初に登壇されて、討論のための「土俵」の確定が試みられた。  堀田氏は、その前半で、まずもって「誰が、誰のために、何のために、どれの、どこを、どのように」測定・評価するかを確認して確定する必要があると指摘、「断片的な業績評価システムを首尾一貫した整合性あるシステムに統合する包括的業績評価システムのフレームワーク確立」の重要性を訴えられた。 その議論を受けて、堀田報告の後半では、BSCの4つの視点、CCAF(カナダ包括監査財団)の12の属性の視点、J.Cuttらの提言等を検討され、組織の持続性、組織の社会性、非営利組織における組織有効性のジレンマを小括とされ、再び「評価の本質とその限界の再考」、「非営利組織とは何か」に遡った検討の中で、多様なサービスの性質及び形態に適合する測定・評価フレームワークの構築を主張された。  これに引き続き、第1報告として、梅津亮子氏(九州産業大学)が「サービスの原価と見えない価値」と題して、組織外のボランティアが組織に対して無償のサービスを提供する流れ(ボランティア→組織)、組織の職員がエンドユーザーに対して無償のサービスを提供する流れ(組織→エンドユーザー)という2つのパターンから、インプットとアウトプット関係の中で、原価測定と評価の枠組みの中に位置づけ、無償によるサービス活動を原価によって可視化し、活動内容を評価していくための仕組みを提案された。  第2報告の今枝千樹氏(愛知産業大学)は、「非営利組織の業績報告」と題して、アメリカ政府会計基準審議会によって1994年に公表された概念書第2号の改訂公開草案と、公表された返答の要請について、かかる概念書の改訂部分と改訂の背景及びガイドラインの整理・検討に基づいて、政府組織を含む広義の非営利組織における業績報告のあり方について詳細な検討を加えられ、その内容及び設定過程についての検討が、我が国の政府機関における業績報告に係る議論の参考になると主張された。  第3報告の齋藤真哉氏(横浜国立大学)は、「非営利組織の公益性評価—公益認定の基準を踏まえて—」と題して、新たな公益法人制度上の公益認定基準を取り上げて、非営利組織にとっての公益性の社会的意義とその評価について検討された。公益性は社会システムの中で支援する必要があるか否かにより評価し、公益性と税制優遇はリンクしている等のポイントを示され、単なる公益性評価ではなく、非営利組織の公益性評価というところを強調され、そこに非営利組織の存在意義を求める必要があると主張された。  以上の報告に対し、座長の石崎氏より、積極的にフロアー、特に自由論題報告予定者のうち、今回の統一論題のテーマと関連深い方に意見が求められ、活発な討論が展開された。 【自由論題報告】  自由論題報告は合計で18報告あり、紙幅の関係もあって、そのすべてを紹介できないが、院生会員の報告も3分の1強を占め、学会の将来的な活性化を感じさせるものであった。  その内容も、非営利組織を巡るガバナンス・管理・会計・財務・税務・監査等の諸問題を広くカバーするものであった。大会では統一論題が重視される傾向にあるが、自らの地道な研究成果を披露する自由論題にこそ、本当に面白いものがあるように思わせる報告が多かった。 【特別講演・研究部会報告】  今次大会では、本学会副会長の興津裕康氏(近畿大学名誉教授)による「企業会計と非営利の会計—財務会計研究からみた非営利組織の会計を考える—」、そして開催校側から勝山進氏(日本大学商学部部長)による「組織の環境会計」と題する特別講演が行われた。  興津氏は、公益法人会計基準を中心に、非営利の会計を企業会計の視点から検討され、公益法人会計基準は企業会計基準に極めて類似してきたように思われるが、「これでよいのか、非営利の会計の色彩が失われてきているのではないか」と結ばれた。  また勝山氏は、昨今その研究が急速に進められつつある環境会計の現状と課題について、国際動向を踏まえて整理され、自治体の環境会計、大学の環境会計などの事例も紹介されながら非営利組織への適用可能性を探られた。  特別講演に続き、小林麻理氏(早稲田大学)を主査とする東日本研究部会報告が行われ、公益認定基準を巡る諸問題について、メンバーによる研究の成果報告が行われ、フロアーを交えた活発な意見交換が行われた。 おわりに  非営利組織の業績測定・評価は、一息に「多様性あり」と言ってしまえばそれまでである。「多角的であること、多角的にならざるを得ないこと」を深く考えてみることに意味があるように思う。統一論題だけでなく、自由論題もともに直接・間接の違いはあるかも知れないが、基底において、いずれもこの問題に迫るものであった。 〈付記〉 本稿の執筆に際しては、大原大学院大学の江頭幸代氏のお力添えをいただいた。記して感謝したい。

  • 関西部会報告 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    ■第2回関西部会記 日時 :平成13年6月23日(土)午後2時30分〜5時 場所 :近畿大学 「介護保険の自治体間格差—第1号保険者の保険料負担分析—」 金川幸司(元21世紀ひょうご創造協会主任研究員・現福岡工業大学) 「コミュニティ・ビジネスの概念とその位置づけ」 参加者 16名 主な参加者 興津、吉田(近畿大学)、藤岡(桃山学院大学)、立岡(広島国際大学)、兵頭(神戸大学大学院)、磯和(甲南大学大学院)、西(監査法人トーマツ)、白井、中村(富士ゼロックス)、在町(大阪市ボランティア情報センター)他  まず吉田報告では、介護保険の保険料の推計方法が説明され、次に都道府県別の介護保険料に関する諸データが示された。その上で、介護保険料に対する回帰分析の結果が紹介された。そこでは派遣対象1世帯当たりのホームヘルパーの人数、特別養護老人施設定員数が、実質介護保険料に影響を及ぼすことが明らかにされた。  金川報告では、日本及びスコットランドのコミュニティ・ビジネスの概念が紹介され、日本における幾つかの事例が紹介された。さらにコミュニティ・ビジネスのマネジメントに対する課題、社会政策的に見た場合の課題が掲示された。社会的政策と事業性との兼ね合い、非営利法人制度の問題、行政のサポートシステムの問題が指摘された。 報告者:吉田初恵(関西女子短期大学) ■第1回関西部会記 日時 :平成12年12月8日(金)午後1時〜4時 場所 :近畿大学 「欧州諸国における福祉系NPOの経営と会計」 千葉 正展 (福祉会計サービスセンター) 「介護老人福祉施設の経営課題と経営分析について」 参加者 15名 主な参加者 吉田・興津(近畿大)、吉田(関西女子短大)、北岡(大阪市大)、 兵頭(神戸大大学院)、橋本(甲子園大)、小山(近畿労働金庫) 第1回は、福祉系の組織の経営問題をめぐって2名の報告があった。 千葉氏は関東在住だが、経営問題について関心が深いため参加を希望された。 報告はそれぞれ30分、ディスカッションに30分という形で進み、 活発な討議が行われた。 立岡氏の報告は、フランス、イギリスの介護老人福祉施設の経営実態に ついての現地視察をベースに、日本の社会福祉法人との比較などが報告 された。千葉氏の報告は、措置委託から契約に変わるという環境変化の 最中にある日本の介護老人福祉施設の経営について、脅威となる点、 残されている優位性の分析から、有効となる経営戦略について報告された。 金曜日の午後という時間設定もあり、それほどの参加者ではなかったが、 当学会の会員以外の聴講もあり、初回としてはまずまずの滑り出しであった。 その後、近畿大学大学院との合同講演という形で、大会でも講演された 佐々木教授(神戸大学大学院)による「競争政策の導入と公営交通事業」 の講演があり、さらにその後に懇親会を催した(参加者10名)。 報告者:立岡 浩(広島国際大学) 関西部会報告 関西部会報告

  • 学会誌の購入 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    学会誌の購入  『非営利法人研究学会誌』のご注文は、右の注文書PDFをダウンロード。もしくは下の注文書画像をプリントして必要事項をご記入の上、弊会事務局(宛先:03-6631-4285)までFAXしてください。 学会誌購入

  • 第28回大会記 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    第28回大会記 2024年10月 5 日~ 6 日 明治大学 統一論題 「公益法人改革の方向性―非営利組織や社会への影響―」 1 はじめに  (公社)非営利法人研究学会第28回全国大会が、2024(令和 6 )年10月 5 日(土)・ 6 日(日)の両日、明治大学駿河台キャンパスのリバティータワーを会場として開催され、活発な議論が行われた。  本大会では、公益法人の大改革が進められている現下の状況に鑑み、統一論題を「公益法人改革の方向性―非営利組織や社会への影響―」と設定した。まず特別講演で改革の全体像について報告いただいた後、改革の柱である①「財務規律の柔軟化・明確化」、②「行政手続きの簡素化・合理化」、 ③「自律的ガバナンスの充実・透明性向上」のうち12については統一論題で学術的な面から掘り下げ、2については実務的な面から企画ワークショップで取り上げて議論を深めた。また、自由論題報告(11件)、特別委員会報告( 1 件)、分野別研究会報告( 1 件)、スタディ・グループ報告(2 件)が行われ、充実したプログラムとなった。  なお、大会前日の10月 4 日(金)に常任理事会と理事会が、 5 日(土)には社員総会が開催された。 2 特別公演(10/ 5 )  「令和 5 年度公益法人の会計に関する諸課題の検討状況について」の行間から読み解く、令和 7 年公益法人会計基準改正の方向性」 高山昌茂 氏(公認会計士、協和監査法人代表社員)  内閣府「新しい時代の公益法人制度の在り方に関する有識者会議」の座長代理を務める高山 氏から、まず、同会議のそれまでの活動についての説明がなされた後、令和 5 年度公益法人の会計に関する諸課題に関する検討状況の解説があった。続いて、「貸借対照表関係(特定資産の取り扱いについて)」、「活動計算書関係[財源区分別内訳表表示、振替処理(負債もしくは内部取引)、 6 号財産に区分される果実について]」、「有価証券評価損益の取り扱い」の 3 つの論点からの説明の後、令和 7 年度公益法人会計基準改正の方向性が示唆された。 3 統一論題報告・討論(10/ 5 ) 【報告】 (1) 解題 座長:金子良太 氏(早稲田大学)    公益法人改革は、税、会計、ガバナンスに大きな影響を与え、改革が関係者にとって使いやすい制度であることはもちろんであるが、税制優遇等を不当に利用しようとする動きやガバナンスの課題を抱えているという問題意識が示され、下記の報告が行われた。 (2) 「公益法人改革と法人税非課税の考察」 苅米 裕 氏(税理士)  公益法人改革に関して、基本的考え方や財務三基準等からの説明の後、改革と法人税非課税に関する論点整理・考察が行われた。 (3) 「公益法人改革における財務規律と情報開示」 兵頭和花子氏(大阪経済大学)  公益法人改革を受け、財務規律を順守していることを示すと同時に信頼性の高まる情報開示(説明責任の履行につながる情報開示)について、公益法人の会計に関する研究会の提案についての考察を踏まえた報告がなされた。 (4) 「公益法人改革とガバナンス」 溜箭将之 氏(東京大学)  公益法人改革とガバナンスに関する背景等の説明、事例紹介が行われた後、ガバナンス手法の機能向上、ステークホルダーの意見・利益の反映、リソースの調達とガバナンスへの配分などについて報告がなされた。 【討論】  上記の報告を踏まえ、ガバナンスに関連してガバナンス・コードの実効性や理事会・評議員会等の役割に対する質問、会計に関連して中小規模法人の定義や指定・一般の区分表示に関する質問、税に関連して課税理論と立法論それぞれについて、原則課税・非課税のいずれであるかなどの質問があり、終了時間まで活発な質疑が行われ、討論が終了した。 4 自由論題報告 ⑴  1 日目 (10/ 5 )第 1 会場 司会:鷹野宏行 氏(武蔵野大学) ①「医療機関におけるホスピタリティ・マネジメントの概念化と意義―関係性のマネジメントの観点から―」 山下智佳 氏(明治大学)    患者は医療サービスの意思決定過程における当事者であり、主体的にその過程に関与するべき存在であるにも関わらず、医療サービスの生産、提供過程においては医療提供者と患者の関係には問題があるとされてきた。そこで、関係性改善のマネジメントに資する概念としてホスピタリティに注目し、トライアド・モデルを使用して両者の関係性改善のための事例検討を行った。これに対して、トライアド・モデルの「ホスト」と、「ゲスト」である患者との間の関係性はどうなるのか等の質問が出された。 ②「離島航空におけるソーシャルキャピタルの経済評価」 小熊 仁 氏(高崎経済大学)    離島航空がもたらす様々な社会的便益の中でソーシャルキャピタル(SC)に着目し、その経済価値とこれをもたらす環境的要因について評価することを目的としてアンケート調査を行った。その結果、離島航空が相当額のSC創出に貢献しているが、排他性や人間関係の希薄性を生み出すといった問題があることが判明した。こういった航空サービスに対する支援の在り方や航空サービスの価値について地域全体で見直す必要があるとされた。これに対して、アンケート対象者の範囲などについての質疑が行われた。 ③「財務情報のWeb開示が文化芸術団体の獲得する寄付金収入に与える影響」 武田紀仁 氏(日本大学)    文化芸術団体が獲得する寄付金について、Webサイトによる情報開示と寄付金収入の関係について、財務情報が寄付の意思決定に与える影響に関するフレームワーク(先行研究)に基づき実証的に分析を行った。その結果、寄付金収入とWebサイトによる情報開示の間には正の関連性がある一方で、文化芸術団体においてはその正の影響が緩和されており、寄付者の意思決定のために財務情報に加えて追加的な情報を提供する必要性が示唆された。これに対して、追加的情報の内容等に関する質疑が行われた。 ⑵  1 日目 (10/ 5 )第 2 会場 司会:日野修造 氏(熊本学園大学) ①「非営利研究組織の社会価値向上について」 半田 茂 氏(非営利法人研究学会)    研究組織自体が自己の生み出す社会価値を十分に意識せず、それがサンクコストにつながるという問題意識の下、問題意識の整理、解明に取り組んだ。報告では、新技術の社会受容性向上活動についての事例が示され、それらに共通する特徴が示された。これについて、非営利組織としての社会的通念の捉え方、非営利法人の代替不可能性についての見解、研究所が保有する厖大なテーマの捉え方等に関する質疑・意見交換が行われた。 ②「「地域レベルの市民活動」の顕出と振興:「特定非営利活動」(特定非営利活動促進法別表第20号) の設定および運用を事例として」 初谷 勇 氏(大阪商業大学)、藤澤浩子 氏(関東学院大学地域創生実践研究所)    わが国における「市民活動」の概念および普及について整理し、NPO法が定める「特定非営利活動」と「市民活動」の関係を確認するとともに、民間非営利セクターにおける「地域レベルの市民活動団体」の定位について検討した。そして、条例による「特定非営利活動」の独自設定の意義を確認し、事例分析が説明された。これらから、第20号に基づく条例設定の意義と課題、課題への対応の方策について述べられた。 ⑶  2 日目 (10/ 6 )第 1 会場 司会:大原昌明 氏(北星学園大学) ①「非営利組織における金融商品投資規制と会計報告」 李 焱 氏(駒澤大学)    非営利組織においては、金融商品への投資についてどこまで認められるべきか、そして、その投資活動がどのように会計報告に反映されるべきかという点について、非営利組織が金融商品を保有する場合の会計情報のあり方をリスクテイキングの観点から検討した。その結果、非営利組織では投資行動に対するガバナンスが十分に機能しないことから、投資行動の規律方法として、事前情報開示の追加が有効であるとされた。これに対して、事前情報開示が事業計画や予算の開示とどう関係するのか等の質問が出された。 ②「地方自治体における工数管理手法を通じたマネジメントの実践―第一報:準備から初年度実施まで―」 山田敦弘 氏(株式会社日本総合研究所)    地方自治体の業務負担は増加しており、職員の人手不足と業務量の増加は内部統制の脆弱化を招く事象の 1 つであるとされている。そこで、民間企業では多くの実績がある「工数管理」の手法を活用し、この状況へ対応することを試みた。その結果、全職員を対象にした工数管理の取組には、職員の理解と見返りとなる効果を生むことが期待されること、業務と組織のマネジメントの視点から有効なツールとなることが判明した。そして、どのようなマネジメントを実施していくのか明確に定義して取り組むことの必要性も述べられた。 ③「公益財団法人の資産と公正市場価値(Fair Market Value)」 出口正之 氏(国立民族学博物館)、工藤栄一郎 氏(西南学院大学)    文化財は、博物館という文脈において、保存価値と会計価値という2 つの異なるベクトルのグローバル化と交差している。本研究は、文化財が博物館の所有物となったときの会計情報の時系列的変遷を〈標本・会計調査考査法(CACROS)〉というオリジナルのフィールド調査の手法で明らかにする。その結果、博物館には、保存性収蔵品と売却可能性収蔵品があり、後者には公正価値による資産評価が必要であり、前者には保存に関わる費用が明確な場合には資産か負債かという課題が浮かび上がる等と述べられた。 ⑷  2 日目 (10/ 6 )第 2 会場 司会:藤井 誠 氏(日本大学) ①「非営利組織における人的資源管理アーキテクチャの移行メカニズム」 東郷 寛 氏(近畿大学)、團 泰雄 氏(近畿大学)    支援型NPOの事例分析を通じて、HR施策の束であるHRMアーキテクチャの移行メカニズムに係る命題の導出を試みることを目的とし、HRMアーキテクチャの変化する経路をモデルに組み込んで、ケース分析を行った。研究の結果、HRMアーキテクチャの詳細な特定、支援型NPOにおけるHRMアーキテクチャの移行経路に関す命題の導出が行われた。さらに、その移行が組織の持続可能性に影響を受けやすく、新規事業を開拓できるコア人材がどの程度確保できているかに依存するという点が示された。 ②「地域産業再生の事業とシステム:佐賀県有田焼産地をケースとして」 吉田忠彦 氏(近畿大学)、山田雄久 氏(近畿大学)    伝統産業や地場産業など衰退している地域産業再生のためにどのような事業システムが必要かを分析することを目的として、報告者が長期にわたり佐賀県の有田焼産地で行っている調査を踏まえた分析を行った。有田におけるこれまでの経緯や各主体の役割などを分析した上で、事業者を中心とした事業システムだけでなく、また特定の産業だけではない「地域産業システム」というより拡張した概念の提示を行った。 ③「自治体外郭団体におけるゆらぎとは何か―事例分析による仮説生成―」 吉永光利 氏(公益財団法人倉敷市スポーツ振興協会)    報告者の実務経験、自治体外郭団体を取り巻く状況を踏まえ、自己組織性の鍵概念(揺らぎ、秩序、組織体制)について 6 つの団体に対する質問調査による仮説生成型の研究の結果報告が行われた。これにより、自治体外郭団体で働く人々の意識・行動についての一定の状況把握がなされた。また、今次調査によりゆらぎの確率的、確定的な事象に区分する思考の整理はある程度行えたものの、どのように実践的に還元するのか等といった今後の課題も示された。 5 分野別研究会報告(最終報告)(10/ 5 ) 「公益・一般法人等における寄付をめぐる多角的検討」 座長・司会:尾上選哉 氏(日本大学) 報 告:尾上選哉 氏(日本大学)、櫛部幸子 氏(大阪学院大学)、中嶋貴子 氏(大阪商業大学)    座長の尾上 氏より、本研究は寄付について多角的な視点から検討した結果の最終報告であると述べられた後、櫛部 氏からは、使途制限のある寄付を純資産に計上するか否かにより寄付者への情報に影響が生じるかという点について、純資産の表示の違いのみならず、資産の部の表示区分の有無、貸方と借方の連携の有無により影響が生じることが報告された。  中嶋 氏からは、非営利組織への資金供給についての近年の変化の潮流と主要な動向について、民間助成、休眠預金、企業財団の動向とデータ分析から、今後における資金獲得競争に対応する経営基盤・資金調達力、人財育成の必要性、および資金供給の継続性・持続性についての変化可能性を見据えておく必要性について報告された。 6 特別委員会報告(中間報告)(10/ 6 ) 「大学の経営とガバナンス」 座長・司会:柴 健次 氏(関西大学) 報告:柴 健次 氏(関西大学)、工藤栄一郎 氏(西南学院大学)、青木志帆 氏(東京大学)、 竹中 徹 氏(京都文教大学)、亀岡保夫 氏(公認会計士)、小林麻理 氏(早稲田大学)  まず、座長の柴 氏より本研究の目的として、大学のミッション(教育と研究)とマネジメント(経営とガバナンス)を交差させ、マネジメント軸に重点を置いて整理、検討することであると述べられたのち、さらに柴 氏より「大学の経営とガバナンス」、そして工藤 氏より「私立大学の制度形成と規制の変遷」、青木 氏より「東京大学が目指す財務経営の高度化と課題」、竹中 氏から「私立大学をめぐる環境変化と対応課題」、亀岡 氏から「私立学校法改正に伴う学校法人会計基準と会計監査の動向」、小林 氏から「管理会計思考による大学経営」が報告された。 7  スタディ・グループ報告(10/ 6 ) ⑴ 「中小企業等協同組合のガバナンスに関わる研究~情報開示による社会的モニタリングを含んで~」 座長・司会・報告:境 裕治 氏(第一勧業信用組合)    座長の境 氏より、本スタディ・グループによる研究が、「中小企業等共同組合」に着目して、持分権者による法人内でのガバナンスについて検討を行うものであることが述べられた。次に、中間報告として、「中小企業等共同組合に係るガバナンスの問題点と今後の検討課題」が報告された。 ここでは、中小企業等共同組合には市場によるガバナンスが存在しないため、組織の機関によるガバナンス強化の必要性があるが、現在の組織内におけるガバナンス強化の動きが十分であるかが課題であること、また、税制上の優遇措置が取られている点から、社会的モニタリングの必要性があり、情報開示の必要性が課題であることが指摘された。 ⑵ 「非営利組織の持続可能性と連携:ソーシャル・サービスの連携推進の発展可能性をめぐる多角的検討」 座 長・司会:國見真理子 氏(田園調布学園大学) 報告:國見真理子 氏(田園調布学園大学)、榎本芳人 氏(文京学院大学・厚生労働省)    まず、これまでの中間報告の内容(非営利組織の連携可能性と日本の制度、米国の制度、米国のヘルスケア事業体の会計)を踏まえ、本最終報告では社会福祉連携推進法人、地域医療連携推進法人の意義や訪問調査の報告をするとされた。訪問結果を踏まえたうえで、連携推進法人のメリットや課題を明らかにし、特に地方部においては、人口減少や高齢化、労働人口の減少を踏まえ組織間連携は不可欠な状況であることが報告された。 8 企画ワークショップ(10/ 6 ) 「公益法人における行政手続きの簡素化・合理化の方向性とその影響」 司会:古庄 修 氏(青山学院大学、神奈川県公益認定等審議会会長)    本テーマに関する古庄 氏による解題の後、高角 氏から特別報告がなされた。それを受けて西村 氏、 茂木 氏、脇坂 氏の 3 人のパネリストと高角 氏との質疑が行われた。 【特別報告】 「2024年公益法人制度改革における行政手続の簡素化・合理化」 高角健志 氏(内閣府公益認定等委員会事務局長・公益法人行政担当室長)    まず、これまでの公益法人制度の変遷、公益法人の現状を踏まえて今次の公益認定法改正の概要について行政手続きの簡素化・合理化を中心に説明がなされた。特に変更手続きの見直しの考え方「届出」への変更事項、提出・公表書類の見直しなどについて、申請書記載事項の標準化のイメージ図なども用いて具体的でわかりやすい説明がなされた。 【質疑】  高角 氏に対して、西村拓哉 氏(元京都府公益認定審議会事務局・公認会計士)からは認定申請を受ける審議会事務局の立場から、茂木夏子 氏(公益財団法人生協総合研究所(総務、経理、機関運営担))からは申請を行う公益法人の立場から、脇坂誠也 氏(脇坂税務会計事務所所長、認定NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク理事長、税理士)からは申請の際の支援を行う立場から、それぞれ経験に基づく具体的な質疑が活発に行われた。 9 謝辞    今大会の準備は、2023年12月に開催した 1 回目の打合せ会からスタートいたしました。開催校は明治大学ですが、準備委員会は専門領域、所属等が異なる会員 5 名で組織し、力を合わせて進めてまいりました。開催までの間、方向性等についての常任理事会でのご助言、自由論題報告に関する東西両部会長のご支援などを頂きましたことに感謝いたします。当日は上記のような多彩なプログラムが展開され、司会者、講演者、報告者、そしてご参集の皆様のご協力により充実した報告と活発な議論が展開され、また、CPD研修にも対応することができたことをありがたく思っております。    100人以上の方々にご参加いただき、大過なく運営することができましたこと、関係の皆様に重ねて心より感謝申し上げます。なお、開催・運営にあたっての不都合がございましたら、それは実行委員長の不手際によるものですので、この場をお借りいたしましてお詫びいたします。最後になりますが、全国公益法人協会の桑波田様、薗田様はじめ皆様に懇切なご支援を頂き、また同協会より多大な協賛をいただきましたことに御礼申し上げます。 2024年11月20日                     (公社)非営利法人研究学会第28回全国大会準備委員会   準備委員長 石津 寿惠 (明治大学)          委員    石田万由里 (玉川大学)   金子 友裕 (東洋大学)        金子 良太(早稲田大学) 依田 俊伸 (東洋大学)   

  • 資料室 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    資料名:日本学術会議ニューズレター 資料公表日:2015年4月30日 公表機関:日本学術会議 リンク 資料室  研究の「原液」となるのは、さまざまな「資料」です。また、研究の成果は新しい「資料」となって結実し、それがさらには次なる研究の「原液」となります。ここでは、非営利法人研究に欠かせない各種資料へとご案内します。 ■各種資料一覧 資料名:ワーキングペーパー2025-第1号(No.2)高等教育機関(大学)特別委員会 中間間報告におけるRQ の解説 資料公表日:2025年3月 公表機関:非営利法人研究学会 高等教育機関(大学)特別委員会 公開中 資料名:公益・一般法人研究会2024年度最終報告 資料公表日:2024年10月 公表機関:非営利法人研究学会 公益・一般法人研究会 公開中 資料名:NPO法人研究会2023年度最終報告 資料公表日:2024年5月 公表機関:非営利法人研究学会 NPO法人研究会 公開中 資料名:ワーキングペーパー2023-001 ソーシャル・サービスの「連携推進法人」を巡る現状分析と課題整理 資料公表日:2023年9月28日 公表機関:非営利法人研究学会 ワーキンググループ(座長:國見真理子氏) 公開中 資料名:公益・一般法人研究会2022年度最終報告 資料公表日:2022年10月1日 公表機関:非営利法人研究学会 公益・一般法人研究会 公開中 資料名:公益・一般法人研究会2017年度最終報告 資料公表日:2018年9月9日 公表機関:非営利法人研究学会 公益・一般法人研究会 公開中 資料名:大学等学校法人研究会2018年度経過報告 資料公表日:2018年9月9日 公表機関:非営利法人研究学会 大学等学校法人研究会 公開中 資料名:公益法人会計研究委員会 最終報告『非営利組織会計の研究』 資料公表日:2017年9月5日 公表機関:全国公益法人協会 ※この報告は全国公益法人協会からの委託研究によって得られた研究成果です。 詳細はこちら 資料名:新公益法人制度普及啓発委員会 最終報告書 資料公表日:2017年9月5日 公表機関:全国公益法人協会 ※この報告は全国公益法人協会からの委託研究によって得られた研究成果です。 詳細はこちら 資料名:公益・一般法人研究会2016年度中間報告 資料公表日:2017年9月5日 公開期限:2018年3月31日 公表機関:非営利法人研究学会 公益・一般法人研究会 公開終了 資料名:出口正之「公益法人制度改革を総括する―移行期間終了を目前に控えて―」(発表資料) 資料公表日:2013年9月21日 公表機関:非営利法人研究学 会 資料名:大内俊身「非営利法人制度の現状と課題」(レジュメ) 資料公表日:2010年9月25日 公表機関:非営利法人研究学会

  • 2025WP(特別委員会・大学) | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    非営利法人研究学会 高等教育機関(大学)特別委員会 ワーキングペーパー(2025年3月) 高等教育機関(大学)特別委員会中間間報告におけるRQ の解説

  • 学会賞・学術奨励賞(第21~第24回) | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    学会賞・学術奨励賞の審査結果 第24回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 令和7年10月10日 公益社団法人 非営利法人研究学会 学会賞等審査委員長 齋藤真哉    非営利法人研究学会学会賞等審査委員会は、第24回学会賞(令和6 年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(令和6 年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(令和6 年度全国大会における報告に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  森美智代(熊本県立大学)『日独医療機関の組織再編と会計』(森山書店、2024年12月刊) 【概要及び受賞理由】  日本では、国家財政難のために、財政再建の一環として、医療制度の改革が2000年代初頭からおこなわれてきた。本書は、かかる医療制度の改革において、高度な医療を社会に提供していくためには、医療経営の効率化が求められているとの現状認識に立脚し、その効率化のために導入される企業会計で培われてきた思考や処理方法等(本書では「企業会計制度」と称されている。)がどのような役割を果たしていくのかを探求することを目的としている。そして日本と同様にすべての国民の医療費負担の一部を財政で支える社会制度を有し、かつ先行して公的医療機関の民営化を進めてき たドイツの状況とを比較しつつ、論が展開されている。  本書は、第Ⅰ部「わが国の国公立病院経営改革の動向」、第Ⅱ部「ドイツ医療経営改革(日独比較を踏まえて)」 および第Ⅲ部「ドイツにおける自治体会計制度改革の病院会計制度への影響(会計制度構造から制度改革への影響)」により構成されている。日本については 「公立病院改革ガイドライン」を素材とした議論に焦点が当てられており、そのためドイツについても公的医療機関の民営化の観点から検討が加えられている。  その研究課題を論証するために、数多くの資料が渉猟されており、本書の構成から非常に慎重かつ地道な整理がなされていることが理解される。本書の主題が医療の質保証に係る公的医療機関の効率化に向けた民営化とこれに伴う会計の企業会計化を基軸とすることは明確であり、日独の保険制度等の相違を踏まえつつも、日独における医療機関の会計が、企業会計の思考や会計処理を導入することで、医療経営に効率性の評価をもたらし、経営改善の役割を担っていることが論証されている。さらに企業会計との相違として、「資本の部」が組織再編によって生じる損益の調整勘定として機能させることになる点にも言及されている。なお本書については、コロナ禍を経た近年の動向についての検討や、経営の効率性に関連して管理会計からの検討が含まれることが望まれる。筆者には、さらなる研究成果を期待するところである。  そこで、日独における2000年代初頭に始まる医療制度改革と企業会計制度が果たした役割を歴史的に実証した側面も持ち合わせており、日独における当該改革に係る共通点と相違点が明確にされたことは、他に類書がなく、その学術的貢献は大きい。これらの理由から、審査委員会は、本書を、当学会の学会賞を授与することを決定した。 2. 学術奨励賞  該当作なし 3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第23回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 令和6年10月5日 公益社団法人 非営利法人研究学会 学会賞等審査委員長 齋藤真哉    非営利法人研究学会学会賞等審査委員会は、第23回学会賞(令和5 年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(令和5 年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(令和5 年度全国大会における報告に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞   該当作なし 3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第22回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 令和5年9月15日 公益社団法人 非営利法人研究学会 学会賞等審査委員長 齋藤真哉  非営利法人研究学会学会賞等審査委員会は、第22回学会賞(令和4年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(令和4年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(令和4年度全国大会における報告に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞  該当作なし 3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第21回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 令和4年9月30日 公益社団法人 非営利法人研究学会 学会賞等審査委員長 堀田和宏  非営利法人研究学会学会賞等審査委員会は、第21回学会賞(令和3年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(令和3年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(令和3年度全国大会における報告に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞   該当作なし 3. 学術奨励賞特賞  該当作なし

  • 第16回大会記 | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    第16回大会記 2012.8.25-26 北星学園大学 統一論題 地域活性化と非営利活動 北海学園大学  菅原浩信  非営利法人研究学会第16回大会は、2012年8月25日(土)〜26日(日)の2日間にわたり、北星学園大学を会場に開催され、会員を含め約90名の参加者があった。なお、前日の8月24日(金)には、常任理事会および理事会が開催された。 【1日目】  大会1日目(25日)は、北星学園大学の田村信一学長からの挨拶の後、総会が開催された。大会委員長及び会長からの挨拶、会務報告(新入会員の紹介、学会誌VOL.14の発行、平成23年度事業報告)、第11回学会賞・学術奨励賞・学術奨励特賞の審査結果報告、事辞典刊行事業の報告が行われた。その後、平成23年度収支決算案、平成25年度事業計画・収支予算案、会則の改正、理事等の任期満了に伴う改選等の審議が行われた。  総会終了後、引き続き統一論題「地域活性化と非営利活動」の報告・討論(司会:樽見弘紀氏(北海学園大学))が行われた。統一論題の報告では、以下の3名の報告者から報告が行われた。  第1報告として、杉岡直人氏(北星学園大学)による「地域活性化と地方自治体の取り組み:北海道における自治体とNPOのパートナーシップの実際から」についての報告が行われた。北海道における行政とNPOのパートナーシップの状況が報告されるとともに、行政とNPOのパートナーシップを推進するための要件が示された。また、先駆的な福祉NPOの事例として、「ネットワークサロン」「べてるの家」の紹介があった。  第2報告として、早瀬京太氏(北海道経済部経営支援局中小企業課中小企業支援グループ主幹)による「行政の視点からみた非営利活動と地域活性化−住民参加型まちづくり事業の効果と課題−」についての報告が行われた。住民参加型プログラムの事例として「マッチングファンド」(シアトル市)、「企画提案制度」「サイクリングロードアート事業」(札幌市厚別区)が紹介されるとともに、住民参加型プログラムにおける効果と課題が示された。  第3報告として、河西邦人氏(札幌学院大学)による「社会的企業による地域活性化」についての報告が行われた。北海道における社会的企業の事例として「ねおす」「ネットワークサロン」「西神楽グラウンドワーク」の3つをあげ、それらの活動内容等をふまえ、ソーシャルビジネスの創出における2つのメカニズムが提示されるとともに、社会的企業が地域活性化を実現するための要件が示された。  報告終了後、休憩をはさんで討論が行われた。討論では、ここ10年来、北海道でNPOの成功事例が新たに出現していない背景、人口減少や高齢化が進展する中での住民参加型プログラムのあり方、厚別区の事業名に「資金」が入っていない理由、ソーシャルビジネスの定義づけ、営利企業のCSRとソーシャルビジネスの関係、社会的成果と経済的成果のトレードオフ、社会的企業と社会的ネットワークの関係、「ボランタリーの失敗」への対応等、様々な論点が出され、活発な議論が行われた。  統一論題報告・討論終了後、北星学園大学学生会館にて懇親会が行われた。 【2日目】  大会2日目(26日)は、午前中に自由論題報告が行われた。自由論題は、3つの会場に分かれ、計15本の報告が行われた。各会場の報告者および論題は、以下の通りである。 ●第1会場(司会:⑴〜⑶千葉正展氏(独立行政法人福祉医療機構)、⑷〜⑸今枝千樹氏(愛知産業大学)) ⑴ 深山誠也氏(北海道大学大学院)「社会福祉法人の戦略と組織−高齢者介護組織を対象とする実証研究−」 ⑵ 山口忠保氏(東北公益文化大学大学院)「自治体の公共交通政策の現状と課題−小山市のコミュニティバス運行の事例を中心に−」 ⑶ 源田佳史氏(公認会計士)「NPO法人の農業参入について−NPO法人の農業参入の可能性と限界−」 ⑷ 林孝之氏(厚別区介護予防センターもみじ台)「NPOが地域のサロン活動の担い手となることの意義」 ⑸ 湯上千春氏(東京工業大学)「福祉ワーカーズ・コレクティブの持続的な発展要因の事例分析」 ●第2会場(司会:⑴〜⑶江田寛氏(公認会計士・税理士)、⑷〜⑸会田一雄氏(慶応義塾大学)) ⑴ 神保集氏(国士舘大学大学院)「一般社団法人の基金について−基金の会計的な性質−」 ⑵ 水谷文宣氏(慶応義塾大学大学院)「香港の民間非営利組織会計実務−会計基準の不在と新法案」 ⑶ 早坂毅氏(税理士)「遺贈・相続による寄付の仕組みに関する調査・研究」 ⑷ 村山秀幸氏(公認会計士)「平成20年度公益法人会計基準の会計間取引と公益目的取得財産残額への影響」 ⑸ 馬場英朗氏(愛知学泉大学)「NGOの監査とガバナンス−資金拠出制度による指導機能と私的自治」 ●第3会場(司会:⑴〜⑶小島廣光氏(札幌学院大学)、⑷〜(⑸平本健太氏(北海道大学)) ⑴ 伊藤葵氏(早稲田大学大学院)「公民連携におけるインターミディアリーの重要性」 ⑵ 野口寛樹氏(京都大学大学院)・定松功氏(龍谷大学)・大石尚子氏(龍谷大学)「大学を中心とした産官学民連携による地域活性化〜亀岡カーボンマイナスプロジェクトの事例を中心に」 ⑶ 今井良広氏(兵庫県)「公有資産のコミュニティ移転−英国の事例から−」 ⑷ 小熊仁氏(金沢大学)「わが国の観光分野における公民間コラボレーションの検討と非営利組織の役割」 ⑸ 初谷勇氏(大阪商業大学)「地域共治組織の制度設計と市民社会組織(CSO)の再編」  午後からは、栗田敬子氏(NPO法人エコ・モビリティサッポロ代表)による講演「人をつなぐベロタクシー」が行われた。講演では、札幌でのベロタクシーの現状、全国での運行状況、札幌で運行しようと思った理由、事業化に向けた課題とその解決方策、今後の可能性等について、具体的な説明が行われた。  講演終了後、部会報告が行われた(司会:原田満徳氏(松山大学))。東日本部会からは「日本及び諸外国における非営利法人制度に関する研究−制度史・制度設計・報告制度・税制度等を中心として−」(岡村勝義氏(神奈川大学)、古庄修氏(日本大学)、金子良太氏(国学院大学))について、西日本部会からは「地域における行政、医療及び福祉の現状と課題」(森美智代氏(熊本県立大学)、澤田道夫氏(熊本県立大学)、黒木誉之氏(熊本県立大学)、河谷はるみ氏(九州看護福祉大学))について、それぞれ研究の進捗状況等の報告が行われた。  最後に、大会委員長からの閉会挨拶が行われ、盛況のうちに閉幕した。

  • 学会賞・学術奨励賞(第11~第20回) | 公益社団法人 非営利法人研究学会

    学会賞・学術奨励賞・学術奨励賞特賞の審査結果 (第11回~第20回) 第20回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 令和3年9月24日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏  非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第19回学会賞(令和2年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(令和2年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(令和2年度全国大会における報告に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞 該当作なし 2. 学術奨励賞  該当作なし  3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第19回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 令和2年9月26日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏  非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第19回学会賞(令和元年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(令和元年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(令和元年度全国大会における報告に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞 該当作なし 2. 学術奨励賞  該当作なし  3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第18回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 令和元年9月15日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏  非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第18回学会賞(平成30年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(平成30年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(平成30年度全国大会における報告に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  黒木 淳『非営利組織会計の実証分析』(中央経済社、2018年3月刊) 【概要及び受賞理由】  本書は、日本の非営利組織、とりわけ公益社団・財団法人、社会福祉法人および学校法人(私立大学)の自発的な会計ディスクロージャーに着目し、「好業績である非営利組織ほど受益者などの情報利用者に対して自発的に会計ディスクロージャーを行う」というシグナリング仮説を実証分析することを目的とするものである。  これまで日本では非営利組織を対象とした実証的な会計研究は非常に少なく、本書はその萌芽的研究としてそれだけでも理論研究の発展に貢献しているが、これまで規範的研究が経験的あるいは直観的に認識してきた事実を、アーカイバル・データを手入力などにより地道に集計し、また海外の実証研究の丹念なサーベイに基づいて、その方法や仮説を日本の非営利組織に応用し、検証している点は、これまで類例がほとんどなかっただけに、その独創性を高く評価しうるところである。  特に本書においては、情報の経済学に依拠したシグナリングの観点に基づいて、非営利組織の会計ディスクロージャーを分析する際の視座や問題意識が極めて明確であり、一つひとつの議論を丁寧に積み上げていく本書の構成とともに、他の理論的アプローチも把握したうえで、これを決して否定していない点も高評価を得た。  著者は、「好業績」(または低業績)に係る財務指標を「効率性」と「財務健全性」の二つの概念に求めている。すなわち、公益法人においては、理事者が少なく、寄附者に依存しているほど公益目的事業比率が高められること、また社会福祉法人においては、人的支出と内部留保の関連性に着目し、内部留保が過大となる要因について、私立大学では、帰属収支差額が将来の教育研究経費の削減に最も予測能力を有すること、などを分析している。本書の発見事項は、「好業績」を示す財務指標が非営利組織の経営者や受益者などの利害関係者にとって有用であり、加えて当該財務指標の活用の仕方にも一定の示唆を与える結論を得ている。  他方で、本書の課題を指摘するならば、本書においてはシグナリング仮説が支持されており、当該仮説検証の結果はロバスト・チェックにより頑健であることが主張されているが、萌芽的研究であるがゆえに、例えば、サンプル選択に係る各法人の範囲、「効率性」や「財務健全性」が非営利組織の「好業績」の指標となりうるのか、などについては審査委員会においても議論になった。また、「自発的開示」と「好業績」のリンケージに他の変数を介在させた場合などの検証や、非営利組織の会計基準の統一をめぐる議論などの具体的課題に対する政策的なインプリケーションについては若干の物足りなさもある。しかし、著者自身、今後の課題を明確に自覚しており、本書は一つの通過点であることが示唆されている。実証研究に見落とされがちな日本の非営利法人制度や会計基準についても要領よく説明されており、著者の旺盛な研究意欲に支えられて今後の研究の発展も大いに期待されるところである。  したがって、本書は、総合的に極めてすぐれた非営利組織会計の研究書であり、審査委員会は、本書が「学会賞」を受賞するに値するものと決定した。 2. 学術奨励賞  該当作なし  3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第17回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 平成30年9月8日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏    非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第17回学会賞(平成29年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(平成29年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(平成29年度全国大会における報告 に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞  該当作なし  3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第16回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 平成29年9月5日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏    非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第16回学会賞(平成28年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(平成28年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(平成28年度全国大会における報告 に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞  該当作なし  3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第15回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 平成28年9月17日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏  非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第15回学会賞(平成27年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(平成27年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(平成27年度全国大会における報告 に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞   李 庸吉(龍谷大学)『医療紛争の法的分析と解決システム―韓国法からの示唆―』(晃洋書房) 【概要及び受賞理由】  本書は、医療紛争の「予防」と「解決」をキーワードに医療における民事責任とそれに伴う賠償システムに関連する日韓比較研究の成果をまとめたものである。特に医師の説明義務、過失と因果関係の証明責任、紛争解決プロセスの中での鑑定のあり方と医療ADR(Alternative Dispute Resolution)における被害救済に焦点を当て、その制度的枠組みにつき韓国法と日本法を比較しつつ論じている。  具体的には、日韓における医師の説明義務法理の生成と確立過程並びにその適用状況をフォローし、紛争解決の場面においてどのように機能的役割を果たしているか、またアドホックな紛争解決に尽きず、そのフィードバックによる反射的効果はどうなのかを確認し、説明義務では解決できな い部分を、裁判外紛争解決システムでは、どのように対処が可能なのかも併せて考察すべく、これらを共通の枠組みで検討することを試みているところに斬新性がある。  まず第1章での予備的考察において、説明義務をこのような視点から捉えることの意味を明らかにし、次いで、検討の素材を韓国医事法と紛争解決システムに求めた関係で、まず社会状況の把握とその違いによって考慮すべき要素を確認するため、第2章において歴史的視点も交えて韓国医療並びに韓国における医療紛争の実情を紹介し、その動向と問題状況を整理し検討を行っている。第3章では、日韓における医師の説明義務法理形成過程をフォローしながら、各々の特徴並びに共通項を炙り出せるよう努め、説明義務の規範構造とそこから導き出せる機能の新たな局面を提示し、第4章では、韓国においてもホットイシューであり、かつ、新たな医療紛争調停法制定論議において紛糾を極めた過失と損害との間の因果関係の証明問題につき、韓国の判例・学説を紹介し、その特徴的なロジックにつき詳細な分析と日本との比較を交えた考察を試みている。さらに第5 章では、韓国における旧来の制度と対比しつつ2011年3 月、23年間の紆余曲折の末、ようやく日の目を見ることになったとされる新たな紛争解決制度の導入過程と新法施行後の歩みをフォローしている。最後に第6章ではこれらの整理と帰結から医療紛争が他の一般事件と違うところは、医学・医療専門家の行為の中で発生する関係上、一般責任法上の法理による解決は自ずと限界がある点、そこには情報の非対称性による格差といった構造上の問題が横たわっており、説明義務はこれをある程度解消する機能を有するのは間違いないが、場合によっては、裁判手続きによるよりも第三者機関によるADRによる方が実効的な効果が得られることが期待できる点を説く。その場合、専門性と公正性、さらに独立性(第三者性)がいかに担保されるかがポイントで、その点、韓国は、日本にはまだないスタイルの制度を出帆させたが、日本からすれば立法の研究としての意義は大きく、今後を展望する上でも互いのフィードバックが継続されることが望まれるとする。  このようにわが国より一歩先んじた韓国の取組みを含む著者の研究は、日本の政策にとっても大いに参考となり、社会状況の過去と現在、理論と実践、そして日本と韓国を架橋し、国を問わず直面する医療紛争の解決と予防への取組みにつき新たな視点を提示するものであり、本書は日韓双方 の理論と実務に大いに寄与するものと思われ、今後さらなる発展が期待される。 2. 学術奨励賞   佐藤 恵(千葉経済大学)「非営利組織会計の純資産区分に関する試論―財務的弾力性の観点から―」(『非営利法人研究学会誌』Vol.18収録) 【概要及び受賞理由】  平成28年度の「学術奨励賞」は、佐藤恵氏の「非営利組織会計の純資産区分に関する試論―財務的弾力性の観点から―」を選考対象とした。本論文は、『非営利法人研究学会誌』Vol.18において厳格なレフェリー制度を経て掲載されている。  本論文は、非営利組織の会計基準の統一化に向けた主要論点のひとつとして、これまで議論されてきた純資産の区分に関する問題に主題を限定し、特に財務的弾力性の概念に着目している。先行研究ならびに純資産の区分に係る制度の到達点と最近の動向を踏まえてこれを丁寧に考察しており、実証的・経験的な内容ではなく、あくまでも思考実験としながら、ストック情報の在り方を見据えた表示区分に係る一定の結論を導き出している点は高く評価することができる。すなわち、本論文は、「純資産情報のみならず資産情報を参照することで一時拘束区分と自己拘束区分を画すること」、および「純資産の区分と資産の区分を対応させることで、永久拘束・一時拘束・自己拘束・非拘束が表示でき、さらに自己拘束を二区分することで、財務的弾力性の範囲と程度をより忠実に反映する」と論じている。  法人形態ごとに異なる資産の区分に係る当該表示方法の適用可能性(許容範囲)や、当該研究のひとつの展開としてフロー情報を用いた財務的弾力性の評価等、今後の検討課題を著者は明示しているが、本論文では非営利組織会計が財務的弾力性の適正表示を第一義とすることを前提として、 文献研究に基づいて論理的に議論が積み重ねられており、また純資産と資産情報を連係して捉えた純資産の区分に係る結論についても一貫した議論の下で有益な示唆を与えている。従前からある論点に対してストック情報にのみ焦点を当てたものではあるが、先行研究を財務的弾力性の観点から 改めて捉え直し、議論を整理している点は、研究に対する姿勢だけでなく、本学会において共有されるべき研究成果として評価しうるところである。  本論文は、上述のように非営利組織会計の第一義の目的が財務的弾力性の適正表示にあるとの仮定に基づいており、当該仮定の妥当性自体の検討がなされておらず、読者に委ねられている等の問題も指摘しうるところだが、非営利法人研究学会学会誌に掲載するにあたり、複数のレフェリーの 意見を真摯に受け止め、これを丁寧に反映させた結果、論旨や表現がより明快になった過程を承知していることも申し添えたい。 3. 学術奨励賞特賞   該当作なし 第14回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 平成27年9月16日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏    非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第14回学会賞(平成26年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(平成26年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(平成26年度全国大会における報告 に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞  該当作なし  3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第13回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 平成26年9月10日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏    非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第13回学会賞(平成25年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(平成25年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(平成25年度全国大会における報告 に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞   後藤 祐一『戦略的協働の経営』(白桃書房、2013年4月刊) 【概要及び受賞理】  平成25年度「学術奨励賞」は、後藤祐一氏の著書『戦略的協働の経営』が選考されました。本書は、2013年4月に白桃書房から刊行されています。この著書の第3章の事例研究は、『非営利法人研究学会誌』第11巻に収録されている同氏の単著論文「戦略的協働を通じた車粉問題の解決プロセス」にもとづいて執筆されています。  本書は、NPO、政府、企業という異なるセクターに属する3つの主体の協働によって、困難な社会的課題の解決に成功した2つの先駆的事例を詳細に分析することによって、戦略的協働が形成・実現・展開されるプロセスの解明を試みたものです。  以下、本書の内容を簡単に紹介します。序章では、本研究の背景と目的が説明されています。  第1章では、はじめに、戦略的協働とは、「異なるセクターに属する主体が協調し、個々の主体だけでは解決が困難な社会的課題の解決に向けて活動するプロセス」であると定義されています。次に、先行研究の検討が行われ、戦略的協働を分析するための枠組である「協働の窓モデル」が説 明されています。「協働の窓モデル」は、著者が参加した非営利法人研究学会・東日本研究部会によって提示された分析モデルです。このモデルは、協働が形成・実現・展開されていくプロセスを経時的・動態的に記述・分析することを可能とする概念枠組です。  この「協働の窓モデル」にもとづき、第2章では、ツール・ド・北海道における戦略的協働の事例研究が、第3章では、車粉問題の解決における戦略的協働の事例研究がそれぞれ試みられています。具体的には、まず、2つの事例が4期に区分され、それぞれの事例が記述されています。次に、年代記分析が適用され、2つの戦略的協働が「なぜ」また「どのように」して形成・実現・展開されたかが分析されています。  第4章では、第2章で行われたツール・ド・北海道における戦略的協働の事例研究の分析結果と、第3章で行われた車粉問題の解決における戦略的協働の事例研究の分析結果にもとづいて、2つの戦略的協働の共通点が明らかにされ、10の仮説命題が導出されています。  終章では、本研究の要約、研究の意義および今後の課題が示されています。  本研究の第1に評価すべき点は、戦略的協働という複雑な社会的現象が「なぜ」また「どのように」して形成・実現・展開されるのかを実証的に解明しようとした点です。近年、「協働」を分析対象とする研究が少しずつ試みられるようになってきました。  しかし、既存の研究は、事例や制度を単に紹介したものがほとんどであり、戦略的協働という現象の実態は必ずしも十分に解明されてきませんでした。  第2に評価すべき点は、「協働の窓モデル」が、戦略的協働の一連のプロセスを分析する上で極めて有用な枠組であることを示した点です。本研究では、「協働の窓モデル」にもとづく2つの事例研究を試みることにより、戦略的協働に関する10の仮説命題が導出されています。  第3に評価すべき点は、第2の点とも関連しますが、社会的課題の解決を目的とした戦略的協働を行う際の具体的指針を提示している点です。すなわち、本研究によって導出された戦略的協働の実現可能性に関する8つの仮説命題は、それぞれ実践的意義を有しています。  しかし、本研究にも問題点がない訳ではありません。  第1に、本研究で分析された2つの事例の記述は、コンパクトに要領よくまとめられてはいますが、他方で2事例を併せても約50ページに過ぎません。事実に関するもう少し詳細かつ具体的な情報が提供されていれば、内容により深みがでたのではなかろうかという点です。  第2に、これは少数事例を対象とする定性的研究の宿命ではありますが、本研究から導出された仮説命題は、2つの事例研究から導出されたものに過ぎず、命題の一般化可能性については弱みが残る点です。したがって今後、本書で提示されている仮説的命題は、より多くの戦略的協働を対象 とした事例研究、あるいは定量的な研究を通じて検証される必要があるでしょう。  以上のように、本書は、著者自らが参加した共同研究の成果にもとづいて、著者自らが選択した2つの戦略的協働の形成・実現・展開の一連のプロセスを実証的に解明した先駆的で手堅い研究成果であるといえます。  したがって、審査委員会は、全員一致で、本書が「学術奨励賞」を受賞するに値するものと決定いたしました。 3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第12回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 平成25年9月21日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏   非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第12回学会賞(平成24年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(平成24年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(平成24年度全国大会における報告に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果、今次は学会賞、学術奨励賞特賞に該当する論文はなく、下記の論文を学術奨励賞に値するものと認め選定しましたので、ここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞 深山誠也「社会福祉法人の競争戦略と組織―高齢者介護組織を対象とする実証研究―」(平成24年度非営利法人研究学会全国大会自由論題報告、於:北星学園大学、『非営利法人研究学会誌』Vol.15所収) 【受賞理由】 【論文の概要及び授賞理由】  平成25年度「学術奨励賞」は、深山誠也氏の論文「社会福祉法人の競争戦略と組織―高齢者介護組織を対象とする実証研究―」が選考されました。なお、本論文は、本年8月に刊行されました『非営利法人研究学会誌』第15巻に収録されています。  本論文は、北海道において高齢者介護事業を展開している全部で394の社会福祉法人のうちの298法人から得られた質問票調査データにもとづいて、社会福祉法人の競争戦略と組織特性の相互関係を実証的に解明した研究です。  本論文の内容を簡単に紹介します。  Ⅰ 節において、本論文の目的が、社会福祉法人の環境-競争戦略-組織特性-組織成果間の相互関係の解明であることを述べています。具体的には、⑴社会福祉法人はいかなる競争戦略を採用しているのか、⑵競争戦略は固有の組織特性を備えているのか、⑶競争戦略と組織特性が適合的である場合、組織成果は高いのか、の3点を明らかにすることである。  Ⅱ節において、この分野の先行研究を検討し、それらの問題点を明らかにしています。  Ⅲ節において、競争戦略と組織特性の相互関係を実証的に解明するための準備として、まず検証されるべき3つの仮説を提示するとともに、これら3つの仮説間の関係を示す理論的枠組を明らかにしています。さらに、仮説を構成する概念の測定方法を定義しています。  Ⅳ節において、①調査対象と②調査方法が示されています。  Ⅴ節において、調査結果の詳細な定量的分析が試みられています。  最後のⅥ節において、本研究の意義と今後の課題が明らかにされています。  本研究の第1に評価すべき点は、従来、経営学ではほとんど注目されてこなかった社会福祉法人を分析対象として取りあげていることです。高齢者介護の進展や介護保険制度の導入等によって、高齢者介護事業を展開している社会福祉法人の効果的・効率的経営は、益々求められています。したがって、社会福祉法人の経営の実態の解明は、極めて重要な課題であるといえます。  第2に評価すべき点は、第1の点とも関連しますが、高齢者介護事業を展開している社会福祉法人の経営全体の包括的な分析を試みていることです。この分野の数少ない先行研究は、もっぱら介護老人福祉施設の運営を分析するものがほとんどであり、その分析項目は、施設長のリーダーシップ等に限定されていました。  第3に評価すべき点は、この社会福祉法人の経営全体の包括的な実証分析の結果、次の4点を明らかにしていることです。⑴社会福祉法人においては、有効な3つの競争戦略(コスト志向戦略、差別化志向戦略、差別化・コスト併用戦略)が存在する。⑵環境不確実性の認知が異なる場合、採用される競争戦略が異なる。⑶競争戦略が異なる場合、採用される組織特性は異なる。⑷競争戦略 が異なる場合、有効な組織特性の組み合わせは異なる。  しかし、本論文にも問題点がない訳ではありません。これら環境-競争戦略-組織特性-組織成果間の相互関係が、「なぜ」「どのよう」にして形成されたのか、すなわち、競争戦略と組織特性の形成プロセスについては、本論文では必ずしも解明されていません。この点で、本研究は静態的な分析に止まっています。研究が静態的分析に止まっている点に関しては、筆者も認識しており、今後の研究課題として、競争戦略と組織特性の動態的分析の必要性があげられています。  以上のように、本論文は、高齢者介護事業を展開している社会福祉法人の経営の実態を組織論の研究方法にもとづいて解明した非常に手堅い研究成果であるといえます。  したがって、審査委員会は、全員一致で、本論文が「学術奨励賞」を受賞するに値するものと決定いたしました。 3. 学術奨励賞特賞  該当作なし 第11回学会賞・学術奨励賞の審査結果に関する報告 平成24年8月25日 非営利法人研究学会 審査委員長:堀田和宏    非営利法人研究学会学会賞・学術奨励賞審査委員会は、第11回学会賞(平成23年度全国大会の報告に基づく論文及び刊行著書)、学術奨励賞(平成23年度全国大会における報告に基づく大学院生並びに若手研究者等の論文及び刊行著書)及び学術奨励賞特賞(平成23年度全国大会における報告 に基づく実務者の論文及び刊行著書)の候補作を慎重に選考審議した結果についてここに報告いたします。 1. 学会賞  該当作なし 2. 学術奨励賞  該当作なし  3. 学術奨励賞特賞  該当作なし

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