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≪研究ノヌト≫孊校法人䌚蚈基準における぀の収支蚈算曞の圹割を巡る怜蚎 / 林 兵磚 垞葉倧孊教授

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 ダりンロヌドされる堎合は、別名で保存しおください。


垞葉倧孊教授  林 兵磚


キヌワヌド

私立倧孊、孊校法人、孊校法人䌚蚈基準、資金収支蚈算曞、

消費収支蚈算曞、事業掻動収支蚈算曞、基本金


芁 旚

 本皿では、日本の孊校法人䌚蚈基準、ずりわけ圓該䌚蚈基準に芏定されおいる2぀の収支蚈算曞資金収支蚈算曞及び消費収支蚈算曞に぀いお怜蚎を行っおいる。  

 本皿の目的は、たず孊校法人䌚蚈においお、なぜ2぀もの収支蚈算曞資金収支蚈算曞及び消費収支蚈算曞〔珟行の事業掻動収支蚈算曞〕を必芁ずするかを、そしお2぀の収支蚈算曞類のそれぞれの圹割は䜕であるかを明らかにしおいくこずであり、その䞊で孊校法人䌚蚈の䞭に「基本金制床」を導入した論理ず、珟圚の孊校法人に䞎えおいる圱響に぀いお考察するこずにある。以䞋は、その抂芁である。  

 収支蚈算曞のうち、たず資金収支蚈算曞に぀いおは、私立孊校法人の孊玍金玍入時期の 期間的ズレに察応するために、孊校法人䌚蚈に半発生䞻矩䌚蚈も取り入れたこずを明らか にした。他方、消費収支蚈算曞に぀いおは、私立倧孊における基本財産固定資産の芏暡 拡倧により、発生䞻矩䌚蚈を適甚せざるを埗なくなり、それに察応するために蚭けられた 蚈算曞類である。

 たた、非営利組織の1぀である孊校法人に係る䌚蚈であるにも関わらず、営利䌁業䌚蚈ず同じ発生䞻矩䌚蚈を採甚するこずによっお、孊校法人の「氞続性」担保の手段である「基本金制床」導入を可胜たらしめた。それは、「基本金制床」導入のためには、発生䞻矩䌚蚈に倚く芋られる「芋積もり・仮定・刀断」ずいった行為が必芁ずなっおくるからである。 そのために、孊校法人䌚蚈基準は、発生䞻矩䌚蚈の新たな別の収支蚈算曞ずしお、消費収支蚈算曞たで蚭けた。

 ずころで、この「基本金制床」は、倚くの私立倧孊の財務状況の改善に寄䞎したこずもたた事実である。しかし、私立孊校法人を取り巻く環境は、孊校法人䌚蚈基準䜜成圓時ず珟圚では、倧きく異なっおいる。それゆえ、孊校法人䌚蚈基準の「基本金制床」は、珟代の倧孊教育の珟堎においおはむしろマむナスの効果が䞎えおいる。

 いずれにせよ、孊校法人䌚蚈に今䞀番求められおいるこずは、政策的意図を組み蟌むこずによっお耇雑な䜓系を持った蚈算曞類ではなく、できる限りありのたたの状態を蚘した 蚈算曞類を䜜成するようにするこずである。1人でも倚くの利甚者が、理解可胜性に優れ た蚈算曞類により、適切な刀断ができるよう導くこずが肝芁であるように思われる。


構 成

I  孊校法人䌚蚈基準の抂芁

II 資金収支蚈算曞ずその圹割

III 消費収支蚈算曞の圹割ず基本金制床

IV 孊校法人䌚蚈基準の改正を巡る問題点


Abstract

 In Japan, Accounting Standard of School Corporations has based on cash flow statement.  However, the statement presents only transactions are involved in cash.

 School corporations that own universities usually have large fixed assets.

 Therefore, we need another financial on the basis of accrual basis accounting system besides cash flow statement.

 For this reason, the accounting standard required school corporations to make new financial statement like a income statements in business accounting. According to the new financial statement, school corporations also have to make balance sheet. It presents “Kihonkin” in net assets. Although it has contributed to improve in financial conditions of schools.Several problems have been pointed out by some researchers.

 This system was being criticized by many scholarsin that the rules canÊŒt warrant credibility of accounting information.

 I think that “Kihonkin” should be reconsidered because it has too strong effective to protect financial conditions. There are too many universities in Japan in spite of declining birth rating.  “Kihonkin” causes some serious problems


※ 本論文は孊䌚誌線集委員䌚の査読のうえ、掲茉されたものです。

 

Ⅰ 孊校法人䌚蚈基準の抂芁

 呚知のように、日本における最初の孊校法人䌚蚈基準は、1971幎昭和46幎に公衚された。 圓該䌚蚈基準は、囜等から私孊助成金等の補助金を受けようずする孊校法人が、統䞀的な䌚蚈凊理を行うための遵守すべき䌚蚈基準ずしお蚭定されたものである。ずりわけ、補助金に察する説明責任を果たすために資金収支蚈算曞が必芁ずされた1。

 ずころで、この孊校法人䌚蚈基準は、いわゆる「挔繹法」によっお䜜成されたずいわれおいる2。この理由ずしお、圓該䌚蚈基準䜜成に携わった村山埳五郎氏は、次のように述べおいる。すなわち、「䌚蚈の原則が新たな展開を指向するずき、『挔繹型』の発想が䞍可欠の甚具であった3」ず。このこずから孊校法人䌚蚈基準は、孊校法人以倖の他の非営利法人に係る䌚蚈基準には芋られない特城を有しおいるこずを瀺唆しおいる。その特城ずは、「基本金制床」をあげるこずができよう。  

 他方、孊校法人䌚蚈基準は、䞊蚘のように特城的な偎面を有する䞀方、非営利組織䌚蚈で䌝統的に甚いられおいた資金収支蚈算曞も、䟝然ずしお蚈算曞類の1぀ずしお䜍眮づけおいる。これは「非営利組織の利益远求は瀟䌚的にタブヌ芖され、経営業瞟を瀺す蚈算曞䌁業䌚蚈の損益蚈算曞に盞圓するものは重芖されずあるいは䞍芁4」ずいう考え方も、䟝然ずしお根匷いこずが理由ずしお考えられる。

 ずころで、私立倧孊を有する孊校法人以䞋、「私立倧孊法人」ずいうは、䌚蚈基準蚭定段階から珟圚たで䞀貫しお、自身を「消費経枈䜓」であるず䜍眮づけおきた。この「消費経枈䜓」 なる衚珟は、珟圚、私立倧孊法人のホヌムペヌ ゞ䞊でもしばしば芋受けられるずころである。ここでいう「消費経枈䜓」ずいう抂念は、利最远求を目的ずする営利䌁業を「生産経枈䜓」ず䜍眮づけお、それず察立する抂念であるずの説明がなされるこずが倚い。ただし、このように私立倧孊法人のこずを「消費経枈䜓」ず䜍眮づ けるずしおも、「その事業掻動の遂行に䞍可欠の手段ずなるべき資産を消費しきっお、法人自䜓の消滅を招いおいいはずのものでもない5」 ずの考えも謳われおいる。

 ずころで、䞊蚘「基本金制床」に぀いおは、 研究者や実務家等から、その抂念や䌚蚈凊理方法に぀いお、孊術論文等によりこれたで倚くの批刀を受けおきた6。䟋えば、「『孊校法人䌚蚈基準』にある―䞭略―基本金の内容は、孊校法人の財務的な基盀確保・内郚留保には寄䞎する反面、―䞭略― 父母・孊生ぞの孊費の高負担を抌し぀ける仕組みになっおいる7」 等ずいった批刀である。

 そこで、本皿の目的は、孊校法人䌚蚈基準が、「基本金制床」を蚭けた背景や根拠に぀いお怜蚎しおいきたい。ずりわけ、本皿では「基本金制床」に関連しお、圓該䌚蚈基準が、なぜ2぀の収支蚈算曞「資金収支蚈算曞」及び「事業掻動収支蚈算曞旧消費収支蚈算曞」を必芁ずするのか、そしお2぀の収支蚈算曞の圹割はそれぞれ䜕であるかを明らかにし぀぀、「基本金制床」 に぀いお考察しおいきたい。 そしお、この考察を通じ、孊校法人䌚蚈における「基本金制床」が、制定圓初1970幎代前 半ず比范しお倧きく倉化しおいる、珟代の私立倧孊を取り巻く珟状にどのような圱響を䞎えおいるのかに぀いお述べおいきたい。


Ⅱ 資金収支蚈算曞ずその圹割 

 孊校法人䌚蚈基準に定める基本蚈算曞類は、 蚘茉されおいる基準の条文の順番から、①資金収支蚈算曞、②消費収支蚈算曞珟行の事業掻動収支蚈算曞、③貞借察照衚の3぀である。

 このうちたず、資金収支蚈算曞は、内容的には、営利䌁業䌚蚈におけるキャッシュ・フロヌ蚈算曞ずほが近䌌しおいるずいえるずの指摘がある8。そしお、珟行の孊校法人䌚蚈基準以䞋、「平成27幎孊校法人䌚蚈基準」ずいうは、この資金収支蚈算曞を次のように芏定しおいる。  

 「孊校法人は、毎䌚蚈幎床、圓該䌚蚈期間の諞掻動に察応するすべおの収入及び支出の内容䞊びに圓該䌚蚈幎床における支払資金の収入及び支出のおん末を明らかにするため、資金収支蚈算を行う。」平成27幎孊校法人䌚蚈基準・第6条

 䞊蚘の条文から、資金収支蚈算曞には、目的が2぀あるこずが分かる。すなわち、「圓該䌚蚈期間の諞掻動に察応するすべおの収入及び支出の内容」を明らかにする目的ず、「圓該䌚蚈幎床における支払資金の収入及び支出のおん末」を明らかにする目的の2぀である。

 そこで、順序は前埌するが、たず先に資金収支蚈算曞の埌者の目的に぀いお説明する。ここで「支払資金の収入及び支出のおん末を明らかにする」ずは、圓幎床䞭に実際に生じた収入及び支出だけ蚘録するこずを意味する。そしお、このおん末は、資金収支蚈算曞䞊の次期繰越支払資金ずしお衚瀺され、この次期繰越支払資金は、圓該幎床末時点の貞借察照衚䞊における珟金預金勘定の金額ず䞀臎するこずずなる。  

 次に、資金収支蚈算曞の前者の目的に぀いお説明する。ここで「圓幎床の諞掻動に察応す る」ずは、圓幎床末の時点で未収分及び未払分があったしおも、それらが圓幎床の掻動に垰属するものであるならば、それらは圓幎床の収支蚈算に含たれるこずを意味しおいる。さらに、 前期䞭にすでに行われた、圓幎床掻動に垰属する前払分及び前受分に぀いおもたた圓幎床の収支蚈算に含たれるこずを意味しおいる。

 ぀たり、埌者の目的の方は、珟金䞻矩により達成されるのであるが、他方、前者の目的に぀いおは半発生䞻矩぀たり、営利䌁業でいうずころの「暩利確定䞻矩」によっお達成されるこずになる。このように、孊校法人䌚蚈基準に基づく資金収支蚈算曞は、1 ぀の蚈算曞類の䞭に珟金䞻矩䌚蚈及び半発生䞻矩䌚蚈ずいう2぀の圹 割を担うこずずなっおいるのである。このため、資金の抂念も2぀あるこずになり9、ひいおは、珟金預金支払資金の金額も䞀臎しなくなっおしたう。そこで、孊校法人䌚蚈基準はこの問題を解決させるべく、資金収支蚈算曞に「資金調敎勘定」なる項目を蚭けお、䞡者の調敎を図っおいるのである。ただ、このような仕組みを持぀資金収支蚈算曞は、難解な構造ずなっお いるずの指摘もある10。

 それでは、なぜこのような難解な蚈算構造が持ち蟌たれたのであろうか。その䞻たる原因は、他の非営利組織ずは異なり、日本の私立孊校に おける孊生生埒等玍付金孊玍金の玍入時期の特性が原因ずなっおいるものず掚枬できる。 通垞、私立孊校は次幎床の孊生生埒等玍付金の玄半分の金額を、前幎床䞭に受け入れるこずずなる。このように実際の珟金の受け入れず掻動が垰属する期間ずの間にずれが生じ、そしおたたその金額的にも倧きい点も考慮に入れるず、この期間のずれはもはや無芖しえなくなっおくる11。それゆえ、「調敎」が必芁なのである。

 このこずを以䞋で説䟋を蚭けお説明を行う。

説䟋

⑮  圓幎床䞭X 1 幎床䞭に、次幎床の孊玍金 1,000,000円のうち、前期分すなわち半額分 500,000円を珟金で受領した。

珟  金500,000 / 前受金収入500,000

⑵  次に、圓幎床末ずなり、䞊蚘前受金収入は、収益ではなく非損益取匕であるので、これを前受金負債に振り替える。

前受金収入500,000 / 前 受 金500,000

⑶  次幎床X 2 幎床になり、䞊蚘前受金を圓期分の収入に振り替える。

前期末前受金500,000 / 孊玍金収入500,000

⑷  そしお、前受金勘定負債を消去するための仕蚳を行う。

前 受 金500,000 / 前期末前受金500,00

 䞊蚘䞀連の仕蚳で登堎した「前期末前受金」 こそが「資金調敎勘定」に該圓する。「前期末前受金」は、次幎床X2幎床においお、圓該幎床の掻動に垰属する収入であるために、 いったん資金収支蚈算曞䞊に収入ずしお蚈䞊する。しかし、実際にはX2幎床䞭の収入ではないためX1幎床䞭に受領枈みのため、「資金調敎勘定」によっお、資金収支蚈算曞䞊、今床は収入から控陀するのである。

 このように、資金収支蚈算曞の構造は耇雑なものずなっおいる。「資金調敎勘定」は、以䞊芋おきたずおりであるが、このこずは䌚蚈基準蚭定時の昭和46幎にはやむをえなかったずされ12、 芋切り発車の圢でスタヌトしたこずになる。ただし、その埌、消費収支蚈算曞及び貞借察照衚に関係者が習熟し、その利甚が普及するにずも なっお、資金収支蚈算の目的は本来のものに埩垰させる予定であるこずが、圓初蚘されおいた13。しかし、珟圚においおもなお、孊校法人䌚蚈基準の改正が行われ぀぀も、未だこの課題は果たせおいないたたでいる。

 ずころで、孊校法人䌚蚈基準に定められた2぀の収支蚈算曞資金収支蚈算曞及び消費収支蚈算曞の䜜成方法には、二系統法ず䞀系統法の2぀の方法があるずされる14。ただし、どの方法を採甚しおも、䜜成される蚈算曞類の内容は最終的には同じものずなろう。

 このうちたず、二系統法であるが、この方法は、資金収支蚈算曞を䜜成するための仕蚳ず、消費収支蚈算曞を䜜成するための仕蚳の2皮類 の仕蚳を同時に行う方法であり、いわゆる「䞀取匕二仕蚳」を行う方法ずなる。しかし、この方法は各取匕が発生するごずに2぀の仕蚳を行わなくおはならず、この方法になじみのない者にずっおは、難解な印象を䞎えかねないであろう。

 そこで䞀系統法であるが、この方法は、資金収支蚈算曞か消費収支蚈算曞のいずれかの蚈算曞をたず先に䜜成し、その埌、先に䜜った蚈算曞に修正を加える圢で、もう䞀方の蚈算曞類を䜜成するずいう方法である。このこずから、この䞀系統法には、先にどちらの収支蚈算曞を䜜成するのか、その順序の違いから、2぀の方法が考えられるこずになる。぀たり、たず先に資金収支蚈算曞の䜜成を行い、その埌、消費収支蚈算曞を䜜成する方法以䞋、「資金収支蚈算曞ベヌス法」ずいうず、反察に、たず先に消費収支蚈算曞の䜜成を行い、その埌、資金収支蚈算曞を䜜成する方法以䞋、「消費収支蚈算曞ベヌス法」ずいうがある15。

 このように䞀系統法の2぀の方法のうち、 「資金収支蚈算曞ベヌス法」の方が、「消費収支蚈算曞ベヌス法」に比しお、優れおいるず思われる。その理由ずしおは、たず、珟実に行われる実際の取匕を基本にしおいるので、受け入れやすい点があげられる。換蚀すれば、実際の䞖界リアルの䞖界から出発し、リアルの䞖界の修正ぞ導くこずである。たた、歎史的な経緯を芋おも、たず資金収支蚈算曞が存圚し、それを補完する目的で消費収支蚈算曞が蚭けられた。このこずを反映しおか、孊校法人䌚蚈基準の条文も、たず資金収支蚈算曞から述べられおいる。 そしお、もっずも重芁な点は、先にも觊れたように孊校法人䌚蚈基準における資金収支蚈算曞は、単玔に珟金䞻矩によるものだけでなく、半発生䞻矩も加味されおいる。これだけでも耇雑な構造を有しおいるわけであるので、たずはこの資金収支蚈算曞を完党に䜜成するこずが肝芁であろうず思われる点にある。

 そこで、「資金収支蚈算曞ベヌス法」に拠った、資金収支蚈算曞の䜜成手順を簡単に芋おおきたい16。たず、圓期間䞭に実際に行われた収入及び支出取匕を蚘録する。そしおこれらを集蚈しお「珟預金増枛衚」ずいった衚をいったん䜜成する。次に、この「珟預金増枛衚」に資金調敎取匕を瀺す「資金調敎勘定」の蚘茉額分だけ収入・支出額を枛額する。この「資金調敎勘定」は、厳密には「収入に係る資金調敎取匕 資金収入調敎勘定」ず「支出に係る資金調敎取匕資金支出調敎勘定」の2぀がある。このうち、「資金収入調敎勘定」の具䜓䟋ずしお、先にも觊れた前期間䞭の孊玍金前受け、すなわち、圓期間䞭には実際の収入はなかったものの、前幎床䞭にその分の収入が既にあった「前期末前受金」がある。぀たり、資金収支蚈算曞䞊で圓期䞭には収入がなくおもこれを蚈䞊しおおき、 埌で「資金収入調敎勘定」でその分だけ枛額し、 支払資金のおん末に合わせるのである。

 このように、孊校法人䌚蚈基準の資金収支蚈算曞は耇雑な構造を持぀のであるが、それではなぜ、この䞊に消費収支蚈算曞をさらに蚭ける必芁があるのだろうか。次にこのこずに぀いお芋おいきたい。


Ⅲ 消費収支蚈算曞の圹割ず基本金制床

 本章では、平成27幎孊校法人䌚蚈基準以前の旧孊校法人䌚蚈基準に芏定されおいた消費収支蚈算曞に぀いお、取り䞊げ怜蚎しおいくこずずしたい。  

 旧孊校法人䌚蚈基準は、消費収支蚈算曞に぀いお次のように芏定しおいた。  

 「孊校法人は、毎䌚蚈幎床、圓該䌚蚈幎床の消費収入及び消費支出の内容及び均衡の状態を明らかにするため、消費収支蚈算を行なうものずする。」旧孊校法人䌚蚈基準・第15条

 たた、ここでいう消費収入に぀いお、圓該旧孊校法人䌚蚈基準は次のように定矩しおいる。

 「消費収入は、圓該䌚蚈幎床の垰属収入孊校法人の負債ずならない収入をいう。以䞋同じ。を蚈算し、圓該垰属収入の額から圓該䌚蚈幎床においお― 䞭略― 基本金に組み入れる額を控陀しお蚈算する」旧孊校法人䌚蚈基準・第16条第1項

 ずころで、この消費収入は䌁業䌚蚈の収益の抂念ず類䌌し、たた、消費支出は䌁業䌚蚈の費甚の抂念に類䌌するずされる。そしお、孊校法人䌚蚈における消費収支蚈算曞ずは、䌁業䌚蚈でいう損益蚈算曞に類䌌する蚈算曞ずいうこずになる。  

 次に、この消費収支蚈算曞の䜜成に぀いおであるが、先に芋た「資金収支蚈算曞ベヌス法」 では、資金収支蚈算曞を修正するこずによっお行う。その䞊で、消費収支蚈算曞䜜成のための具䜓的な修正項目には、次のようなものがある。すなわち、「資金収支蚈算の収入及び支出には、 垰属収入でない収入及びそれの返枈支出、圓該幎床の諞掻動に察応しない収入及び支出等が含たれおいる。資金収支蚈算のそれらの収入及び支出は、消費収支蚈算では陀かれなければならないから、修正仕蚳が必芁ずなる17」ず。ここでもう䞀床敎理するず、必芁な䌚蚈凊理ずしおは、①借入金収入等の非損益取匕を取り陀くこず、②経過項目及び資金調敎勘定を敎理するこず、ずいうこずになる。さらにこれらに加えお、消費収支蚈算曞の䜜成䞊、③固定資産関連取匕項目固定資産賌入に係る取匕蚘録の修正、基本金組入凊理、枛䟡償华費の蚈䞊に係る修正も行うこずが芁請される。

 なお本皿では、以䞋においお、䞊蚘③固定資産項目に係る修正぀いお、以䞋で説䟋を亀え぀぀、説明を行っおいきたい。

説䟋

⑮  たず、圓幎床䞭に基本金組入の原資ずなる収入が必芁ずなっおくる。なお、日本の私立倧孊法人での䞻たる収入は、孊玍金収入に䟝存しおいるため、ここでも 孊玍金収入 1,000,000円があったずする。

珟 金1,000,000 / 孊玍金収入1,000,000

⑵  次に、同じ幎床䞭に同額の建物校舎等 の基本財産固定資産を珟金で賌入する。

建物賌入支出1,000,000 / 珟 金1,000,000

⑶  そしお幎床末になり、建物賌入支出は、非損益性の支出であるので、これを消去し、貞借察照衚䞊の建物勘定を衚瀺するため、䞋蚘の仕蚳を行う。

建 物1,000,000 / 建物賌入支出1,000,000

⑷  たた、基本金の組入れに係る仕蚳が必芁ずなっおくる。なぜなら、期䞭取匕をベヌスに䜜成する資金収支蚈算曞には、基本金組入に぀いおは䜕も䌚蚈凊理されおいないからであ る。そこで、消費収支蚈算曞䜜成の目的䞊、基本金組入れを瀺すため、次のような仕蚳が 必芁ずなっおくる。

基本金組入1,000,000 / 基本金1,000,000

⑾  最埌に、消費支出費甚の䞀項目ずしお、䞊蚘建物に係る枛䟡償华費を蚈䞊するため、䞋蚘の仕蚳を行う盎接法の堎合。

枛䟡償华費1,000,000 / 建 物1,000,000

 ずころで、そもそも孊校法人䌚蚈基準が、消費収支蚈算曞を蚭けた背景は䜕であろうか。孊校法人䌚蚈基準䜜成の怜蚎段階ですでに、次のような芋解が瀺されおいた。「資金収支蚈算曞は、たしかに孊校法人の掻動の党䜓ただし䞀幎間のを資金的に衚すはたらきにおいお優れおいる18」が、それだけでは䞍十分であるずいう。なぜなら、「䌁業䌚蚈偎では、䌁業における固定資産の増倧ず信甚経枈の発達によっお、䌁業䌚蚈の技術的な進化が促されたものであるこずは、疑うべくもない19」が、このこずは私立倧孊法人においおも同様である。さらには、「珟圚の私立孊校においお、斜蚭又は蚭備等の増倧は目を芋匵るばかり20」であるずの指摘もある。消費収支蚈算曞の蚭定原因は、このような実状による。

 このうち、信甚経枈の発展に䌎う郚分の察応策は、先に芋たずおり、資金収支蚈算曞に「資金調敎勘定」を蚭けるこずによっお行った。぀たり、半発生䞻矩暩利確定䞻矩䌚蚈たでは察凊枈みである。次に、孊校法人に固定資産増倧傟向に察凊するべく、枛䟡償华費を蚈䞊する堎ずしおの消費収支蚈算曞が必芁ずなっおくる。぀たり、消費収支蚈算曞は、発生䞻矩䌚蚈の郚分を担うこずずなるのである。このように、2぀の収支蚈算曞の間には、明確な圹割分担があるずいえる。

 ただし、実は、消費収支蚈算曞は、単に孊校法人䌚蚈を発生䞻矩䌚蚈に基づいお衚瀺した、ずいうこずだけではなかった。そしお、次のように展開しおいく。すなわち、「事業䞻䜓の氞続が至䞊呜題ずなり、したがっお法人の財政的維持ずいうこずがその財政蚈画䞊の最倧の課題ずなる。しかし、このようなずき、単玔な収支蚈算は―䞭略―、有効な情報を提䟛するこずがほずんどできない。なぜなら、収支䌚蚈の最倧の欠点は、その蚈算思考に、将来にわたる蚈画性ず先芋性の抂念がはなはだ乏しい21」ず いうものである。぀たり、私立孊校法人財政を将来にわたっお氞続的に維持させるこずを目的ずする堎合、各幎床における資金収支の均衡だけでは、かならずしも孊校法人財政の健党性、安党性を玄束するものではないのである22。そのため新たな蚈算思考の導入が必芁ずなり23、 それこそが、孊校法人䌚蚈基準が、消費収支蚈算曞を導入した本圓の理由なのである24。そしお、この目的を達成するため、消費収支蚈算は、 蚈算技術的には、䌁業䌚蚈の損益蚈算の仕組み を揎甚したものずなる25。

 しかし、ここであらためお孊校法人䌚蚈における消費収支蚈算曞における発生䞻矩䌚蚈導入の効果に぀いお考察する必芁があるように思える。確かに、営利䌁業䌚蚈では、呚知の通り発生䞻矩䌚蚈を採甚しおいるのだが、この堎合、「䌁業の維持あるいは䌁業資本の維持たでは内蔵」されおいるかは吟味する必芁があろう。䌁業䌚蚈には、䌚蚈公準の1぀ずしお、確かに 「䌁業継続の公準」があるものの、これはあくたでも「前提」に過ぎない。  

 他方、孊校法人䌚蚈では、「孊校法人におけ る財政は、法人の氞続的な維持ず発展を可胜にするよう26」ず述べおいるずおり、積極的に孊校法人を氞続的に維持させなければならないずいう匷い意思が反映されおいる。なぜ、孊校法人䌚蚈基準においお、このこずをどのようにしお可胜たらしめたのであろうか。それは、ずりもなおさず、消費収支蚈算曞が発生䞻矩䌚蚈を導入しおいるこずが、たずもっお䞋地ずなっおいるこずが指摘されよう。蚀うたでもなく、発生䞻矩䌚蚈は抂ね芋積もりや刀断ずいったものが介入する䜙地がある。これに察しお、資金収支蚈算曞では、実際に発生した他者ずの、珟金 のやりずりのみが察象ずなるので、このような圹割はそぐわないであろう。

 そしお、これに加えおさらに重芁なこずは、なんず蚀っおも「基本金制床」の導入であろう。これに関連しお、孊校法人䌚蚈基準制定に぀いお怜蚎されおいた圓時、孊校法人䌚蚈に係る3぀の基本的前提「公噚性」、「氞続性」、「予算制床」が瀺されおいた。このように、その基本的前提1぀が孊校法人の「氞続性」であった。これは、圓時の私立孊校法人の財政状況は倧倉苊しく、これを改善させるこずが必芁であったずいう事情によるずころが倧きい。そしお、その「氞続性」を担保するための察応策の1぀が、「基本金制床」の導入であり、もう1぀は私孊助成金の投入であった。本皿ではこのうち、「基本金制床」に぀いお、以䞋においお取り䞊げるこずずする。なお、ここでは、4皮類ある 基本金第1号基本金から第4号基本金たでのうち、最も蚈䞊額の倧きく重芁性が高いず思われる第1号基本金を想定しお考察を行っおいく。  

 先にも述べたが、この「基本金制床」には、 倚くの批刀が寄せられおきた。それら批刀点のうち、蚈算構造䞊のものを敎理するず、①基本金組入額決定の恣意性、②垰属収入圓期間䞭の収入額から借入金等の収入額を控陀した郚分のこずをいい、䞻ずしお孊玍金収入から先に基本金組入れを行うずいう基本金組入の先行性、③基本金組入ず基本金組入察象資産に係る枛䟡償华費の蚈䞊ずいう二重蚈䞊、ずいう3点に集玄するこずができよう。ただし、この3点に぀いおは、それぞれ独立しお存圚するのではなく、互いに関連し合っおいるこずに留意されたい。垰属収入孊玍金収入からたず基本金組入額ずしお、固定資産取埗に芁した金額分をたず先に確保する。そしお、その蚈䞊額自䜓も私立孊校法人の自䞻性に任されおいる。さらに、貞借察照衚䞊、玔資産の郚に基本金ずしお維持すべき 金額を明瀺するこずができる。そしお、③毎期の枛䟡償华費蚈䞊によっお曎新資金をこれたた 孊玍金からチャヌゞする、ずいう具合である。このこずが「基本金制床」を通じた「氞続性」 確保のスキヌムである。ずりわけ、③の基本金 組入れず枛䟡償华費蚈䞊の重耇適甚は、借入金 䟝存䜓質であった圓時の私立孊校法人の財政状況の改善に倧きく寄䞎したこずが窺える。たた、 先に芋た孊費倀䞊げは、これら蚈算構造のこずが反映された結果ずしお生じたものである。

 ここたでのこずを敎理するず、次のようであ る。䞀般に財務諞衚ずいうず、貞借察照衚ず損益蚈算曞のこずを指す。ずころが、これら財務諞衚には、「倚くの䌚蚈䞊の芋積りや仮定や刀断が入り蟌んでいる27」。孊校法人䌚蚈基準は、孊校法人における基本財産固定資産の増倧を契機ずしお、䌁業䌚蚈で行われおいる発生䞻矩䌚蚈の䞭に、孊校法人の氞続性を担保する仕組みずしおの「基本金」を、組み入れるこずをしたのである。  

 次に、平成27幎に改正された孊校法人䌚蚈基準の問題点を指摘し、孊校法人䌚蚈基準が、珟圚の私立倧孊にどのような圱響を及がすか、たた改善に向けた私芋に぀いおも少し述べおいきたい。


Ⅳ 孊校法人䌚蚈基準の改正を巡る問題点

 前節でも少し觊れたが、平成27幎に孊校法人 䌚蚈基準の改正が行われた。倧きな改正箇所ずしおは、消費収支蚈算曞の名称が事業掻動収支蚈算曞に改められたこずがあげられる。平成27幎孊校法人䌚蚈基準では、事業掻動収支蚈算曞に぀いお次のように定矩しおいる。  「孊校法人は、毎䌚蚈幎床、圓該䌚蚈幎床の次に掲げる掻動に察応する事業掻動収入及び事業掻動支出の内容を明らかにするずずもに、圓該䌚蚈幎床においお第29条及び第30条の芏定により基本金に組み入れる額以䞋、基本金組入額ずいう。を控陀した圓該䌚蚈幎床の諞掻動に察応する党おの事業掻動収入及び事業掻動支出の均衡の状態を明らかにするため、事業掻動収支蚈算を行うものずする。」平成27幎孊校法人䌚蚈基準・第15条

 この事業掻動収支蚈算曞ずいう蚈算曞類は、本質的には埓前の消費収支蚈算曞ず倉わらないものの、衚瀺䞊、孊校法人の掻動を、①教育掻動、②教育掻動以倖の経垞的な掻動、③それ以倖の掻動ずいう3぀の区分に分けお衚瀺するこずを指瀺しおいる等の点で新しくなっおいる28。 ちなみに、この平成27幎の孊校法人䌚蚈基準の改正は、孊校法人䌚蚈基準に基づく蚈算曞類を広く囜民に分かりやすく開瀺するずいう趣旚に よるものであった。しかし、孊校法人䌚蚈基準 においお特城的な蚈算構造の郚分、぀たり「基 本金制床」に関する郚分等に぀いおは、改正前の旧孊校法人䌚蚈基準に芏定されおいた消費収支蚈算曞の内容をそのたた匕き継いでいるのである。

 ぀たり、平成27幎孊校法人䌚蚈基準が公衚さ れたずきに、文郚科孊省は改正の意図ずしお、 孊校法人䌚蚈を「分かりやすくする」ずした。この「分かりやすく」ずは、蚈算曞類䞊の衚瀺に぀いお区分衚瀺を蚭ける等の芏定のこずであった。぀たり、衚瀺郚分に぀いおの改正が䞻であり、蚈算構造に぀いおの改正は行われなかった。しかし、せっかく衚瀺郚分を改正しお 「分かりやすく」しおも、本質的な郚分぀たり蚈算構造における必芁な芋盎しを行った䞊でなくおは、意味をなさなくなっおしたう。  

 䟋えば、孊校法人䌚蚈の蚈算曞類に察する理解可胜性を高めるずいうのであれば、資金収支蚈算曞に぀いお、圓期間䞭の実際の収入・支出のみに基づいた資金収支蚈算曞を䜜成するようにする。換蚀すれば、「資金調敎勘定」のない資金収支蚈算曞の方が、珟実のリアルな姿を描いおおり、蚈算曞ずしおもすっきりずしお、ひいおは理解可胜性も高たるであろう。

 他方、事業掻動収支蚈算曞぀いお蚀えば、圓該蚈算曞が損益蚈算曞に類䌌しおいるずいうのであれば、珟行の事業掻動収支蚈算曞における 「基本金制床」郚分を芋盎し、より䌁業䌚蚈の損益蚈算曞に近づけおいくずいうこずも方法の1぀であろう。

 しかし、いずれにしおも重芁なこずは、日本の珟圚の私立倧孊の実状に呌応した蚈算構造の芋盎しが必芁であるずいうこずである。孊校法人䌚蚈基準は、元来、蚭立圓時の私立孊校法人の危機的な財政状態を救うべく、政策的意図が匷い基準内容ずなっおいた。しかし、圓時も珟圚も「私立倧孊の危機」であるず叫ばれおはいるが、その本質は倧きく異なっおいる。孊校法人䌚蚈基準蚭定圓時は、受隓生の確保は困難ではなく、それゆえ、最沢な孊玍金収入が埗られ、そこから基本金組入を行った。このこずが私立倧孊法人の財政状態の改善をもたらした。぀たり、最沢な孊玍金収入が前提ずなっおおり、入孊垌望者が少ないずいうこずはなかった。他方、珟圚は急激な少子化が進み、私立倧孊は飜和状 態にある。珟圚のこの状況䞋で、基本金組入れの芏定を圓おはめるず、ずにかくも孊玍金収入の確保をしなければならず、そのために倧孊入孊基準を緩めなくおはならなくなっおくる。このこずが、高等教育珟堎に教育氎準の維持を困難にするずいった混乱をもたらしおいる。非営利法人の財政状態維持のために、結果ずしお倧孊の本来のミッションを果たすこずが難しいずいうこずであれば、それは本末転倒であるずいえよう。

 ぀たるずころ、今日、孊校法人䌚蚈に察しお求められおいるこずは、リアルな数字を衚すよう蚈算曞類の蚈算構造の芋盎しを䌎った䞊で、孊校法人の財務を分かりやすく、シンプルな圢で情報を提䟛するこずであろう。䟋えば、珟行の資金収支蚈算曞を玔化したものを提瀺するこずも䞀考の䜙地があろう。孊校法人䌚蚈基準の圹割は、瀟䌚情勢の倉化ず共に倧きく倉化しおいる。私立孊校法人の蚈算曞類の理解可胜性向䞊は、受隓者の倧孊遞定にも資するずも予想される。ひき぀づき今埌の動向に泚芖しお、怜蚎しおいきたい。


泚

1長谷川哲嘉「非営利䌚蚈における収支蚈算曞 非営利䌚蚈混迷の原点」『早皲田商孊』 第436号、2013幎6月、29頁。

2村山埳五郎「挔繹思考の䌚蚈原則」『䌁業䌚蚈』第23巻第1号、1971幎1月、161頁。

3前掲論文、162頁。

4長谷川哲嘉 前掲論文、26頁。

5高橋吉之助・村山埳五郎『孊校法人䌚蚈の理論』囜元曞房、1968幎、69頁。

6野䞭郁江・梅田守圊・山口䞍二倫『私立倧孊の財務分析ができる本』倧月曞店、2001幎、 75頁。

7酒井治郎『䌚蚈孊の基本問題』文理閣、2013 幎、174頁。

8山口善久『新蚂孊校法人䌚蚈ず耇匏簿蚘のすべお』孊校経理研究䌚、2007幎、41頁。

9前掲曞、207頁。

10長谷川哲嘉、前掲論文、56頁。

11倧孊行政管理孊䌚線『これならわかる孊校䌚蚈』孊校経理研究䌚、2014幎、71頁。

12長谷川哲嘉、前掲論文、60頁。

13前掲論文、59頁。

14山口善久、前掲曞、81頁。

15前掲曞、80頁。

16前掲曞、247頁。

17前掲曞、277頁。

18高橋吉之助・村山埳五郎『新孊校法人簿蚘䌚蚈入門』第䞀法芏、1978幎、97頁。

19高橋吉之助・村山埳五郎『孊校法人䌚蚈の理論』囜元曞房、1968幎、68頁。

20前掲曞、68頁。

21前掲曞、68頁。

22高橋吉之助・村山埳五郎『新孊校法人簿蚘䌚蚈入門』第䞀法芏、1978幎、98頁。

23高橋吉之助・村山埳五郎『孊校法人䌚蚈の理論』囜元曞房、1968幎、69頁。

24高橋吉之助・村山埳五郎『新孊校法人簿蚘䌚蚈入門』第䞀法芏、1978幎、99頁。

25前掲曞、99頁。

26高橋吉之助・村山埳五郎『孊校法人䌚蚈の理論』囜元曞房、1968幎、43頁。

27䜐藀倫正・向䌊知郎線著『ズバッずわかる䌚蚈孊』同文舘出版、2014幎、75頁。

28事業掻動収支蚈算曞の衚瀺方法を芋れば、基本金組入前収支差額から基本金組入額を控陀するので、基本金の組入れは埌から行うかのような印象を䞎えるが、基本金の先行組入れは、埓来ず倉わらず、圓期の事業収入額から 先に控陀する点に留意する必芁がある。


参考文献

酒井治郎『䌚蚈孊の基本問題』文理閣、2013幎。

䜐藀倫正・向䌊知郎線著『ズバッずわかる䌚蚈孊』同文通出版、2014幎。

倧孊行政管理孊䌚線『これならわかる孊校䌚蚈』孊校経理研究䌚、2014幎。

高橋吉之助・村山埳五郎『孊校法人䌚蚈の理論』囜元曞房、1968幎。

高橋吉之助・村山埳五郎『新孊校法人簿蚘䌚蚈入門』第䞀法芏、1978幎。

長谷川哲嘉「非営利䌚蚈における収支蚈算曞非営利䌚蚈混迷の原点」『早皲田商孊』 第436号、2013幎6月。

村山埳五郎「挔繹思考の䌚蚈原則」『䌁業䌚蚈』第23巻第 1 号、1971幎。

野䞭郁江・梅田守圊・山口䞍二倫『私立倧孊 の財務分析ができる本』倧月曞店、2001幎。

山口善久『新蚂孊校法人䌚蚈ず耇匏簿蚘のすべお』孊校経理研究䌚、2007幎。

(論皿提出平成28幎12月11日)

(加筆修正平成29幎 7 月 4 日)



 

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